2011年1月 霧島山系・新燃岳の噴火モニタリング

霧島山系・新燃岳は2011年1月19日に小規模噴火を起こし、26日に再び噴火しました。気象庁によると,1月26日18時50分頃には灰白色の噴煙が火口縁上2,000mまで上昇しました。また、28日に直径数10m程度であった溶岩ド−ムが2日後の30日には直径500mに達するほどになり火砕流の発生が懸念されています。このような火山活動の活発化に伴い26日18時には噴火警戒レベルが3に引き上げられました。

2011年3月1日の衛星画像(合成開口レーダー:SAR)

撮影実施

撮影時刻 2011年03月01日 18:10(JST)
入射角 31.14°(Ascending)
撮影モード High Resolution SpotLight
プロダクト GEC
偏波 HH

噴火警戒レベル3(入山規制)が継続中

本撮影は13回目の爆発的噴火前(約1時間前)の撮影です。
溶岩東側に今までにない程の比較的大きな火孔と思われるくぼみが確認できます。

SAR画像判読結果

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2011年2月23日の衛星画像(合成開口レーダー:SAR)

撮影実施

撮影時刻 2011年02月23日 06:10(JST)
入射角 52.15°(Descending)
撮影モード SpotLight
プロダクト EEC
偏波 HH

噴火警戒レベル3(入山規制)が継続中

SAR画像判読結果

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2011年2月19日の航空写真

  • 新燃岳の東斜面
    新燃岳の東斜面
  • 高千穂峰から新燃岳と続く北斜面
    高千穂峰から新燃岳と続く北斜面
  • 御鉢・高千穂峰の南斜面
    御鉢・高千穂峰の南斜面

  • 手前から中岳・新燃岳・韓国岳
    手前から中岳・新燃岳・韓国岳
  • 新燃岳の南斜面
    新燃岳の南斜面
  • 新燃岳の西斜面
    新燃岳の西斜面

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2011年2月18日の衛星画像(合成開口レーダー:SAR)

撮影実施

撮影時刻 2011年02月18日 18:10(JST)
入射角 31.14°(Ascending)
撮影モード High Resolution SpotLight
プロダクト GEC
偏波 HH

噴火警戒レベル3(入山規制)が継続中

本撮影は12回目の爆発的噴火前(6分前)の撮影です。
溶岩中央部にくぼみが見え、前日の降雨により火口周辺表面の粗さが目立たなくなったと思われます。

SAR画像判読結果

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2011年2月17日の衛星画像(合成開口レーダー:SAR)

撮影実施

撮影時刻 2011年02月17日 06:19 (JST)
入射角 39.2°(Descending)
撮影モード StripMap
プロダクト GEC
偏波 HH

噴火警戒レベル3(入山規制)が継続中

斜面に変状が見られます。
この変化は斜面の一部が薄く崩れたものと推測されます。

SAR画像判読結果

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2011年2月12日の衛星画像(合成開口レーダー:SAR)

撮影実施

撮影時刻 2011年02月12日 06:10 (JST)
入射角 52.15°(Descending)
撮影モード SpotLight
プロダクト EEC
偏波 HH

断続的に噴火活動がつづいていますが、火口の溶岩には大きな変化は伺えません。
溶岩のなかに火孔らしきものが見られます。

SAR画像判読結果

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2011年2月9日の航空写真

  • 大浪池上空からみた新燃岳
    大浪池上空からみた新燃岳
  • 新燃岳火口を北側から撮影
    新燃岳火口を北側から撮影
  • 新燃岳を西側から撮影
    新燃岳を西側から撮影

  • 新燃岳を南南東から撮影
    新燃岳を南南東から撮影
  • 新燃岳南東斜面を撮影
    新燃岳南東斜面を撮影
  • 高千穂峰南東斜面と山麓の都城市御池町周辺
    高千穂峰南東斜面と山麓の都城市御池町周辺

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2011年2月7日の衛星画像(合成開口レーダー:SAR)

撮影実施

撮影時刻 2011年02月07日 18:10 (JST)
入射角 31.14°(Ascending)
撮影モード High Resolution SpotLight
プロダクト GEC
偏波 HH

今回取得したデータにおいて、溶岩中央付近に陥没したような影(後方散乱の少ない領域)や溶岩南東側に火孔らしき黒い地点(窪み)が確認できました。
また、新燃岳周辺の状況についてみると、新燃岳火口南東から東側にかけて見られた黒い帯(火山灰の堆積により地表面が滑らかになった範囲)やガリー上流端の位置に土砂の堆積や侵食を伺わせるような大きな変化は確認できません。

SAR画像判読結果

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2011年2月6日の衛星画像(合成開口レーダー:SAR)噴火前との差分抽出

撮影実施

撮影時刻 2011年02月06日 06:19 (JST)
入射角 39.2°(Descending)
撮影モード StripMap
プロダクト EEC
偏波 HH
SAR画像判読結果
SAR画像判読結果

新燃岳火口周辺の三時期(噴火前、噴火後)の地形変化

図の左:噴火前 2010年12月13日の画像
火口が溶岩で埋まる前の状況を示しています。火口の底に黒く池が確認できます。
図の中:噴火後 2011年2月1日の画像
既に火口は溶岩で埋められ、溶岩の表面には円形状のしわが見えます。火口から南東方向に向かって黒い帯が伸びており、火山灰等が厚く堆積し地表面が滑らかになった範囲と思われます。
また、北東および南西斜面は明るく見え、地表面が粗く噴石等に覆われた部分と思われます。
図の右:噴火後 2011年2月6日の画像
中央の図と比べて火口内の溶岩の形状には大きな変化は見られませんが、南東側縁辺部の形に若干の変化が認められます。また、火口内を埋めた溶岩の形状を円錐形(直径500m、深さ60m)と仮定すると、その容積は東京ドーム3杯分以上と見積もることができます。

SAR画像判読結果

新燃岳の二時期(噴火前、噴火後)の地形変化図

2010年12月13日(噴火前)と2011年2月6日(噴火後)に撮影したTerraSAR−Xの画像を重ね合わせて噴火活動に伴う地形変化図を作成しました。この図はTerraSAR−Xの画像の特性を活かし、地表面の凸凹が変化した箇所を抽出しています。濃い赤または青で表示されている部分が火山活動等で変化した箇所と考えられます。
青色は表面が粗くなり後方散乱が増加した領域を表し、新燃岳の南東側を中心に広がり、噴石等に覆われた範囲と推定されます。
赤色は表面が滑らかになり後方散乱が減少した領域を表し、中岳火口内および南西斜面のガリー(小さな谷地形)、御鉢から高千穂峰山頂付近に広がっており、火山灰等厚く堆積した範囲と推定されます。
また、新燃岳東側のガリーには明瞭な変化は認められません。

SAR画像判読結果

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2011年2月1日の衛星画像(合成開口レーダー:SAR)

撮影実施

撮影時刻 2011年02月01日 06:10 (JST)
入射角 52.11°(Descending)
撮影モード SpotLight
プロダクト EEC
偏波 HH
SAR画像判読結果
SAR画像判読結果

溶岩ドーム上には同心円状に広がる白と黒の縞模様を確認できるが、これはドームが成長するときにできたものである。一部の報道によるとドームの高さに変化が見られるようであり、ドームが日々変化し続けていることがわかる。
なお、本画像を取得した約1時間40分後(午前7時54分)に4回目の爆発的噴火が起きている。

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噴火前の衛星画像と噴火後の衛星画像(合成開口レーダー:SAR)

位置図イメージ

撮影実施

(噴火前)
撮影時刻 2009年03月15日 06:19 (JST)
入射角 39.22°(Descending)
撮影モード StripMap
プロダクト EEC
偏波 HH
(噴火後)
撮影時刻 2011年01月31日 06:27 (JST)
入射角 21.36°(Descending)
撮影モード StripMap
プロダクト EEC
偏波 HH
SAR画像判読結果
SAR画像判読結果

噴火前の新燃岳火口内には火口湖があったが、今回の画像では水面を示す黒い領域は確認されていない。
火口内では直径約500mのお椀を伏せたような領域が確認でき、これが溶岩ドームと思われる。

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情報掲載履歴

第1回掲載日:2011年1月31日(月)
第2回掲載日:2011年2月 1日(火)
第3回掲載日:2011年2月 6日(日)
第4回掲載日:2011年2月 8日(火)
第5回掲載日:2011年2月 9日(水)
第6回掲載日:2011年2月14日(月)
第7回掲載日:2011年2月17日(木)
第8回掲載日:2011年2月18日(金)
第9回掲載日:2011年2月19日(土)
第10回掲載日:2011年3月 3日(木)

災害発生に伴い被災状況の把握および関係各団体への情報提供の観点から、2次災害を回避できる天候を待って直ちに株式会社パスコと国際航業株式会社は共同で航空写真撮影を実施いたしました。また、天候の影響を受けないSAR衛星の撮影は株式会社パスコにて実施しています。


被災された皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。
弊社では災害状況の的確な把握と被災地の復旧に、空間情報の処理および解析技術と防災コンサルティング技術がお役に立てるよう、より一層努力してまいります。


<TerraSAR-X : InfoterraGmbH, Distribution [PASCO]>
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