2011年6月 秋田県豪雨災害(秋田県 子吉川)に関する被災地撮影

秋田県は、前線に伴う大雨の影響により、各地で6月の観測史上最高となる降水量を記録し、河川の増水や土砂崩れ、家屋浸水、路面冠水などの被害が相次ぎました。
この影響により、県南部を流れる一級水系 子吉川と石沢川合流点付近において堤防(石沢川左岸側)の決壊が発生しました。

TerraSAR-X(合成開口レーダ)による撮影

撮影実施

撮影時刻 2011年6月25日 5:51(JST)
入射角 31.0度
撮影モード StripMap モード
プロダクト EEC
偏波 HH
位置図イメージ

パスコでは6月25日午前6時に合成開口レーダー(SAR)衛星「TerraSAR-X」により被災地の緊急撮影を行いました。
平滑な水面はマイクロ波の反射強度が弱く、暗く写るという特徴があります。
子吉川沿いの低地に位置する農地(水田)が数km(石沢川合流点から堺川合流点付近)にわたって冠水(暗く写る)している状況が確認できます。
なお、水色部分は河川の増水が無い場合の流路を示しています。

SAR画像判読結果
水田地域でのマイクロ波の反射

推定された浸水範囲

右図の青色で表現されている範囲が今回の洪水にともなう浸水範囲と推定されます。災害前(2010年12月31日撮影)と災害後(2011年6月25日早朝撮影)の画像を比較して、洪水による浸水範囲を抽出しました。

SAR画像判読結果

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情報掲載履歴

第1回掲載日:2011年6月27日(月)
第2回掲載日:2011年6月29日(水)

災害発生に伴い被災状況の把握および関係各団体への情報提供の観点から、直ちに株式会社パスコは天候の影響を受けないSAR衛星画像による被害箇所の推定を実施しました。


被災された皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。
弊社では災害状況の的確な把握と被災地の復旧に、空間情報の処理および解析技術と防災コンサルティング技術がお役に立てるよう、より一層努力してまいります。


<TerraSAR-X : InfoterraGmbH, Distribution [PASCO]>
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