台風8号の接近にともない日本上空に停滞していた梅雨前線の動きが活発化し、台風から離れた地域でも猛烈な豪雨となり全国で多くの被害をもたらしました。総務省消防庁の発表では、全国で住宅の全壊6棟、半壊9棟、一部損壊79棟、床上浸水119棟、床下浸水471棟の被害が報告されています。（2014年7月11日13時発表）
中でも、長野県木曽郡南木曽町では、7月9日17時40分頃に梨子沢（木曽川支流）で土石流が発生し、甚大な被害が発生しました。
2014年7月12日撮影 斜め写真（携帯型斜め写真撮影システムにて撮影）
撮影に使用した携帯型斜め写真撮影システムは、株式会社パスコが開発した斜め写真専用システムです。撮影と同時にカメラ位置と被写体の中心位置、撮影方向などが記録されるため、着陸後すぐにGISに展開できます。
携帯型斜め写真撮影システムデータから作成したパノラマ画像
- 大梨子沢及び小梨子沢の合流点付近の状況
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大梨子沢（写真手前の渓流）では、土石流のフロントを構成したと思われる巨礫が、梨子沢第2砂防堰堤で捕捉されています。また、小梨子沢（写真奥の渓流）では、地形変化点付近で巨礫が堆積している状況が確認できます。 - 梨子沢下流域の状況
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梨子沢から流出した土砂は木曽川まで達し、木曽川の川幅は半分以下に狭くなっている状況が確認できます。また、梨子沢から流出したと思われる流木が、木曽川の下流まで到達している状況が確認できます。 - 梨子沢上流域の状況
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大梨子沢の上流において山腹の崩壊状況および渓岸・渓床の侵食状況が確認できます。また、梨子沢砂防堰堤および梨子沢第1砂防堰堤での土砂堆積状況が確認できます。
2014年7月11日撮影 斜め写真（固定翼にて撮影）
長野県 木曽郡 南木曽町 読書地区
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情報掲載履歴
| 第1回掲載日 | ： | 2014年7月11日（金） |
| 第2回掲載日 | ： | 2014年7月14日（月） |
災害発生に伴い、お客様や周辺地域の被災状況の把握、および関係各団体への情報提供の観点から、2次災害を回避できる天候を待って直ちに株式会社パスコと国際航業株式会社は共同で航空写真撮影を実施いたしました。
被災された皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。
弊社では災害状況の的確な把握と被災地の復旧に、空間情報の処理および解析技術と防災コンサルティング技術がお役に立てるよう、より一層努力してまいります。
<7月11日撮影 株式会社パスコ・国際航業株式会社>
<7月12日撮影 株式会社パスコ>
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