ESRI社のArcGISは、GIS(地理情報システム)ソフトウェアファミリーの総称です。デスクトップ、サーバ、モバイル、カスタムアプリケーションなど、幅広い環境で利用可能なGISソフトウェアから構成され、単体での利用から任意の組み合わせによるシステムの構築まで、機能要件、システム規模、コストに応じた柔軟な選択をすることができます。
ArcGIS Desktop
ArcGIS DesktopはArcView、ArcEditor、ArcInfoの3つの基本製品とエクステンション製品群(ArcGIS Desktop エクステンション)から構成されています。基本製品では同一のアプリケーション、インタフェース、カスタマイズ環境を提供し、製品のグレートに応じて利用可能な機能数が異なります。(ArcView < ArcEditor < ArcInfo)
必要に応じて各種のエクステンション製品を追加することができ、更なる機能拡張を行うことができます。
ArcView

ArcViewは地理・位置情報および関連情報を統合し、利活用するための一連の機能(表現、検索、分析、管理、編集、出力 など)を豊富に提供しています。世界で最もポピュラーな高性能デスクトップGISです。
初めてGISを導入する方や手軽な編集・解析クライアントとしての導入にも適しています。
空間データの作成から分析、編集、出力までデスクトップGISの定番です。
■主な用途
公共、ビジネスから教育まで地理情報を扱うあらゆる分野で利用され、社会の事象の状況把握と分析、意思決定、問題解決、情報伝達など幅広いニーズに適用できます。
ArcEditor

「ArcEditor」 = 「ArcView」 + 高度な編集機能
ArcViewの全機能に加えて、高度な空間データ編集および空間データモデル構築機能を提供します。高品質データ編集用GISとしての役割はもとより、GISデータベースの編集・管理クライアントとしての役割も果たします。
■主な用途
各種施設管理(電力、ガス、通信、水道、道路)、デジタル地図生産など、高品質な空間データの作成、空間データの永続的な維持管理・運用が求められる用途で利用されています。
ArcInfo

「ArcInfo」 = 「ArcEditor」 + 高度なデータ処理
ArcInfo(アーク・インフォ)はプロユースのハイエンドGISとして国内外に広く認知されており、ArcView (アーク・ヴュー) およびArcEditor (アーク・エディタ)の全機能に加え、高度な空間データ処理機能を豊富に提供してます。GISソフトウェアの最高峰であり、その機能の多さは他に類がなく、プロフェッショナル向けGISの世界標準として認知されています。
■主な用途
地図調整・出版、エンジニアリング、研究など多様なデータの入出力、洗練された地図の作製、高度な空間分析・データ処理が求められる用途で利用されています。
ArcGIS Desktopエクステンション
- ArcGIS Spatial Analyst:ラスタデータの分析や処理機能を提供します。
- ArcGIS 3D Analyst:3Dビジュアライゼーションおよび3D分析機能を提供します。
- ArcGIS Network Analyst:最短経路検索や商圏解析などの機能を提供します。
- ArcGIS Tracking Analyst:時系列データの分析機能を提供します。
- ArcGIS Geostatistical Analyst:地球統計学に基づく高度な内挿補間機能を提供します。
- ArcGIS Schematics:GISデータから模式図を自動作成する機能を提供します。
- ArcGIS Publisher:フリービューア(ArcReader)で閲覧可能なデータの配布機能を提供します。
- ArcScan for ArcGIS:スキャナ画像からのベクタデータ生成を支援します。
- Maplex for ArcGIS:インテリジェントな注記管理機能を提供します。
- Image Analysis for ArcGIS 衛星画像などに対する画像処理・解析機能を提供します。
- Stereo Analyst for ArcGIS:ステレオ実体視による3Dフィーチャ作成機能を提供します。
- Feature Analyst for ArcGIS:画像から半自動的にデータを抽出する機能を提供します。
- LIDAR Analyst for ArcGIS:LIDARデータからの地形データ抽出、編集機能を提供します。
ArcGIS Server

ArcGIS Serverは、ネットワークを経由して高度なGIS機能を提供するサーバ・ソフトウェアで、特別な開発を必要とせず導入後から直ぐにその機能を利用し始めることができます。
機能グレードに応じて Basic、Standard、Advancedの3つのエディションがあり、各エディションで利用規模に応じた WorkgroupとEnterpriseの2つのレベルを用意。
機能要件やシステム規模、コストなどのお客さまニーズに合わせて柔軟に製品を選択することができます。
ArcGIS Server Basic
GISデータベース管理機能を備えた空間データサーバ製品です。
GISデータを含むすべてのデータを商用DBMSに格納して一元管理あるいは分散管理することができ、組織のデータ統合・共有化の基盤となります。
ArcGIS Server Standard
ArcGIS Server Basicの機能に加えて、Webマップ配信や基本的なWebデータ処理・分析機能を備えたWebGISサーバ製品です。
地理・地図情報をWeb経由で提供するための高パフォーマンスWebGISサーバの役割を果たします。
ArcGIS Server Advanced
ArcGIS Server Standardの機能に加えて、Webデータ編集や高度なWebデータ処理・分析機能を備えたWebGISサーバ製品です。
さまざまなGIS機能をサーバ上で集中処理して、組織内またはインターネット経由で利用するための高機能WebGISサーバの役割を果たします。
ArcGIS Image Server

ArcGIS Image Serverは、画像に特化した処理・配信・管理機能を備えた新しいサーバ製品です。画像データを直接加工することなく高度な画像配信を行うことができます。
サーバ側ではクライアントからのリクエストに対して動的に画像処理を行い、クライアントはその結果を受け取ります。クライアントにはArcGISのほかに、AutoCADやMicroStationなどの他社製品からもアクセスすることができます。
モバイルGIS製品
ArcPad
ArcPadは、フィールドでGISデータの閲覧・描画・修正を行うためのモバイルGISソフトウェアです。現地調査など屋外でのデータ更新に威力を発揮します。
ArcPad Application Builder
ArcPadアプリケーションを開発するための開発者向け製品です。
ArcGIS Mobile
ArcGIS Serverに附属するモバイルアプリケーション開発キット
開発用GIS製品:ArcGIS Engine
デスクトップベースのカスタムアプリケーションを作成するための開発製品です。開発用のArcGIS Engine Developer Kitと、動作用のArcGIS Engine Runtimeという2つの製品を提供しています。ArcObjectsテクノロジと豊富なコントロール・コマンド・ツールの提供によって、かつてない効率的なGIS(地理情報システム)アプリケーションの開発を実現します。
開発用GIS製品:EDN(ESRI Developer Network)

EDN(ESRI Developer Network)は、ArcGIS開発者を支援することを目的としたサービスの総称です。開発者あたりの年間単位による契約制で、ソフトウェア、ドキュメント、専用サポートページを提供します。EDNの導入により、さまざまな製品を利用して複数の製品を組み合わせたソリューションを安価に開発することができるようになります。EDNは、製品開発やシステム導入前の技術評価、デモンストレーション用の販促ツールとして利用することができます。
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