深浅測量(ナローマルチビーム探査)

パスコはナローマルチビーム探査システム「SEABAT」で港湾や海岸、ダム湖などの深浅測量を実施。3次元の水中地形(水底)データを作成するなど、水域行政の支援を行っています。

ナローマルチビーム(SEABAT 8125型)探査システム

ナローマルチビーム探査システム(SEABAT 8125 型)は、低コスト、高品質な3次元水中地形(水底)データを提供するとともに、防波堤などの水中施設の老朽化、欠損などのチェック・保守管理にも役立ちます。さらに、パスコでは、ナローマルチビーム探査システム(SEABAT 8125 型)による水底の堆砂量や変動量の推定だけでなく、3D-GIS(3次元地理情報システム)を用いた3次元水底変動量解析技術により、従来の深浅測量調査手法で得られた水深データの有効活用も提案しています。

  • 精密地形測量技術を活用したダム湖地形測量、ダム堆砂量調査
  • 精密面的測量技術を活用した海岸地形測量、海岸浸食調査、河口流出土砂量調査
ダム湖地形

航空レーザ測深機との併用

測量船が進入できない浅瀬や岩礁エリアの水中地形を効率的に、安全に、かつ高精度に計測することが大きな課題でした。航空レーザ測深機(ALB:Airborne Laser Bathymetry) は、これらの課題を解決する技術として期待されています。
パスコは航空レーザ測深機(ALB:Airborne Laser Bathymetry)を所有・運行しており、河口部や岩礁、リーフ、浅瀬など、船舶の進入が困難な水底部の3次元計測の補完が行えます。

詳しくは、航空レーザを用いた3次元測量・計測 をご覧ください。

SEABAT 8125型のスペック

モデル名 SEABAT 8125型
周波数 455KHz
フットプリント 0.5°×1.0°
ビーム本数 240
スワッス幅 120°
探査水深 120m
最大探査幅 水深の3.4倍
備 考 超高分解能
  1. SEABAT 8125型は、ワイドスワッス・フォーキャストマルチビーム測深システムです
  2. SEABAT 8125型は、他機種に比べて高分解能であるため、水面下の地形データの詳細取得、堆砂量や水底変動量(堆砂変位量)の推定に効果的です
  3. あわせて、防波堤などの構造物基部、桟橋下部の橋脚やその背後の港湾施設壁面などの破損状況の詳細把握に優れ、各地の重要港湾等で老朽化が進んで管理に苦慮している構造物の現況調査に有効です
  4. 旧来の9001型が、スワッス幅90°の間にビーム本数60本でビーム間隔1.5°と粗いのに対して、8125型は、船と直行方向に 120°のスワッス幅の間に、ビーム間隔0.5°で240本のビームを送波して密に測深し、未測なくデータを取得します
  5. この測深ビームは、水深分解能6mmの測深データを最速で1秒間に40回更新します
  6. 測深データとともに、水底の反射強度のデータが同時に出力されるので、リアルタイムにデータの品質管理が行えます

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