戦略商圏の作り方 -どこまでが自店の商圏なの?-

はじめに

エリアマーケティングツールでは、「ある店舗から何kmの商圏内の世帯構成や人口構成をみる」という機能が良く使われますよね。今回はその逆で、「人口10万人をカバーするためには、どこの町まで商圏として捉える必要があるの?」というように、目標とする人口数や世帯数などを統計データ値から逆算した商圏を作成する方法をご紹介します。
では、レッツ クッキング!

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材料

図1 町丁目界図 (クリックで拡大)
図1 町丁目界図 (クリックで拡大)
図2 国勢調査データ (クリックで拡大)
図2 国勢調査データ (クリックで拡大)

国勢調査データ (提供元:(財)統計情報研究開発センター)
この材料は地図(町丁目界図)と統計データがセットになっているとっても便利な材料です。下図1の各地区の地図には、それぞれ人口数や世帯数など情報がぎっしり詰まっています。

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道具

MarketPlanner(マーケットプランナー)
エリアマーケティング専門ツール「MarketPlanner」のASPやGISがあれば、材料も一括して揃います。分析ツールも装備されているので便利です。

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作り方

(クリックで拡大)
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手順1

まずは、MarketPlannerを起動し、材料1を開きましょう。
基点となる“店舗”の位置を地図上に登録します。 複数の店舗について分析する場合はアドレスマッチングにより読み込みましょう。

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手順2

統計情報(ここでは国勢調査データ)を利用した商圏分析を行います。
国勢調査の「どの項目」の「どの値」をターゲットにするのかを決めましょう。
今回は「20歳以上の総人口」をターゲットにやってみますが、「総世帯数」や、「15歳〜19歳の女性人口」など国勢調査のデータをフルに使ってターゲットを絞り込むこともできます。

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手順3

次に作成する「商圏の数」と「目標値」の設定をしましょう。
右図のように複数の商圏、目標値を計算することができます。
ここでは簡単に1次商圏でやってみます。
目標値は「20歳以上の総人口」が10万人になる商圏に設定します。
自社製品の平均的なシェアや目標とするシェアから、顧客獲得目標値を達成するためにどのくらいカバーする必要があるのかを考慮に入れましょう。
例えば、「安定的なトップシェアを目標として40%程の市場シェアを確保したい。」、「顧客数は4万人目標」という場合には、目標値を10万人と設定する等、自社目標にあわせて設定しましょう。

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盛り付け例

イメージ画像(クリックで拡大)
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右上図は、上記手順をつかって、店舗から近隣の20歳以上人口の総数が10万人となる町丁字を水色で表示した例です。
今回のように、ある店舗からの人口数(国勢調査の統計情報)を使って商圏を作成する場合は、どうしても、綺麗な円形の商圏にはなりません。細長い町丁字や飛び地があれば、右上図のようになります。
このような大きな字がある地域や飛び地が目立つ地域では、右下図のようにメッシュデータを利用するとターゲットとなる地域が分かりやすくなる場合もあります。

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おわりに

こんな便利な機能がありますので、まだ分析した事のない方は試してみてください。
なお、今回ご紹介した方法で求められる商圏人口というのは、目標値とぴったり一致するわけではありません。基点となる店舗ポイントから一番近い町丁字ポリゴンの人口を集計して、10万人に達した時点で集計を終えるというようなイメージです。つまり、10万人をちょっと超えた値というわけです。目安としてください。

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マーケットプランナー商圏大勝


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