GISを導入するには?その4 -分析・レポート編-

はじめに

今回はGISを活用してどのような分析方法があるのかについて、ご紹介いたします。
せっかく導入したGISも必要な地図データを重ね合わせて見るだけであれば、「地図表示ソフト」で終わってしまいます。GISの醍醐味は「空間検索・空間分析」にあります。
複数の地図データを重ね合わせる事で、いままで「見えなかった」「分かり難かった」因果関係を「探る」「分かりやすくする」というのが空間分析です。では、空間分析の一例をご紹介していきましょう。

GISの使い方 バックナンバー 「NO.7 GISを導入するには?その1」
GISの使い方 バックナンバー 「NO.8 GISを導入するには?その2」
GISの使い方 バックナンバー 「NO.9 GISを導入するには?その3」

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目的に応じた分析手法

地図を重ね合わせる
地図を重ね合わせる

まずはじっくり見る

一番単純な方法ですが、自分が必要な情報を地図上にプロットしたものや、複数の地図を重ね合わせてじっくりと見るだけでも、それぞれの関係が見えてきます。顧客分布を地図上に点であらわすだけでも、地域の特性が見えてきます。

重なり合う2つの地図の属性
重なり合う2つの地図の属性

属性を分析する

地図が持つ属性情報は、それぞれの地図によって異なりますが、地図を重ね合わせることで、分析ができるようになります。
例えば、右表の地図(1)と地図(2)が重ね合せてあるとします。「地図(1)の世帯数」と「地図(2)の郵便局」の数値を演算して、 『ある地区の世帯あたりの郵便局数』などを分析することができます。

各店舗と顧客の関係・徒歩商圏の例
各店舗と顧客の関係・徒歩商圏の例

近隣関係を分析してみる

「過去○万円以上購入した顧客を検索する」というのは、一般のデータベースでも可能です。

しかし、「店舗から徒歩10分圏内の顧客を検索する」といった空間検索はGISならではの分析です。

様々な条件設定で空間検索ができるのがGISの強みです。

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ハリケーンの移動履歴(出典:ESRIジャパン株式会社)
ハリケーンの移動履歴
(出典:ESRIジャパン株式会社)

変化を分析してみる

土地利用の経年変化や車両や台風など移動する物体をマッピングすることで、時系列の変化を分析することもできます。 こうした分析を行うことで、台風の進路を予想したり、運行車両の現状を見直すことができるようになります。
右図はハリケーンの移動をGISで表示したものです。

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災害シミュレーション:浸水区地図
災害シミュレーション:浸水区地図
マンション居住階数の違いによる眺望シミュレーション
マンション居住階数の違いによる
眺望シミュレーション

バーチャルシミュレーションもできる

実世界をGIS上で表現することで、「津波がきたら?」「高層ビルを建てたら、景観はどうなる?」など、仮想現実をシミュレーションすることも重要となります。
右の図は、3次元地図を利用した災害シミュレーションによる浸水区域図の例です。

イメージ画像(クリックで拡大)
(クリックで拡大)
定型レポートの一例
定型レポートの一例

分析結果をレポートする

空間分析をした後には、上司、お客様、研究の発表等と分析結果を報告することになります。
分析結果を相手に伝わりやすくするために、報告書の中に地図や表の配置を行なったり、凡例、方位記号、縮尺記号、などの飾り付けをする必要もあるでしょう。
こうしたレイアウトを調整する機能は、各社のGISエンジン毎に異なります。どういう形で報告書が作れるのかを、GISを導入する前に、販売会社に尋ねておくと良いでしょう。
いつも同じ分析や報告書を作成する場合は、定型分析・定型報告書として、テンプレートを作成しておくと業務効率が上がります。 GISエンジンによってはこうしたテンプレートを自作することができます。

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おわりに

むやみやたらと地図を重ね合わせても、お金や手間がかかってしまいますので、「なにがやりたいのか?」を考えながら地図を選択していきましょう。位置情報をもったテキストリストがあって、「地図として表現したいなぁ〜」とお考えの皆様。お気軽にご相談ください。

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マーケットプランナー商圏大勝


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