統計情報の活用その2 -小分類項目別による統計情報の活用-

はじめに

平成12年度国勢調査

統計情報と一口に言っても、市区町村単位や町丁字単位、500mメッシュ、1kmメッシュなどデータの集計単位により、種類がいろいろあります。 普段何気なくいずれかの種類を用いて分析を行われていると思いますが、実際の違いや使い分けなどについて、再認識をしてみるのもいいのではないでしょうか。
今回は、国勢調査の統計情報を例にとって、集計単位の種類と活用場面を簡単にご紹介します。

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材料

統計情報

  • H12国勢調査(町丁字等別集計)
  • H12国勢調査(500mメッシュ集計)
  • H14商業統計(1kmメッシュ集計)
  • H14商業統計(500mメッシュ集計)

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道具

MarketPlanner(マーケットプランナー)
エリアマーケティング専門ツール「MarketPlanner」があれば、統計情報と地図データ、分析ツールが一括で揃うので便利です。

関連製品 エリアマーケティングツール「MarketPlanner」

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作り方

今回は、比較的年齢の高い人口層をターゲットとしたヘルシー食品メニューを販売する場合を例に取り作成してみましょう。 中分類項目『年代別人口』の小分類項目をいくつか利用して作成します。 同じ項目を利用しても、目先を変えると、また違った料理ができあがります。

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新規出店

課題:
出展候補エリアが幾つかある。その中でより有力な地域を検討したい。

【手順】

  1. 出展候補地に店舗情報をプロット
  2. 出展候補地から半径500m、1kmの商圏を作成
  3. 商圏内の50歳代、60歳代人口を集計
  4. よりターゲット人口が多い出展候補地をピックアップ

この例では、比較的年齢の高い人口層として50歳、60歳代人口が商圏内にもっとも多い、C候補地が統計情報からみると一番有力な候補地域となると分かりました。後は、C候補地付近に注目し、立地条件や周辺の状況など細かく調査を推し量り、新規出店計画を実施していくことができます。

販売結果分析

課題:
既存店で50歳、60歳代をターゲットとして販売活動を実施。販売実績と統計情報を比較して、目標層と合致していたのかを確認したい。

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【手順1】
店舗と購入顧客情報をプロット

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【手順2】
市場占有率を作成

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【手順3】
年代別統計情報を作成
(30歳、40歳、50歳、60歳の4パターン)

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【手順4】
占有率の色分けと年代別の色分けを比較し、一番類似している形を確認

この例では、占有率の多かった地域、つまり購入顧客が多かった地域として、ターゲットとしていた50歳代とも一部合致はしているが、30歳代の方がより、販売実績に近い形で占有率が現れていることが分かります。 今回はヘルシーメニューということもあり、ダイエットという観点で年齢の高い層だけではなく他の層で販売実績が伸びたと考えられます。 この結果から、商品のターゲット層に30歳代も含めて、30歳、50歳、60歳代のお客様にDMの発想をするなど、ターゲット層の見直しと、販売戦略の指標を立てることができます。

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調味料を変えた使い方例

具体的な作り方をご紹介しましたが、他にもいくつかの小分類項目とその利用例を見てみましょう。項目を変えるといろいろな味付けができます。

年代別人口

大分類 平成12年度国勢調査(市区町村および町丁字等別集計)
平成12年度国勢調査(1kmおよび500mメッシュ集計)
中分類 年代別人口
小分類 人口(10歳未満)総数、人口(10歳未満)男、人口(10歳未満)女 など

20歳代人口分布(クリックで拡大)
20歳代人口分布
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年代別人口とは、10歳未満〜70歳まで10歳区切りで 集計された項目です。

    【利用例】
  • ターゲット地域の年代別人口分布から販売商品層を選定する指標として
  • ターゲット層となる年代の多い地域を知り、出店計画を立てる指標として

昼間人口

大分類 平成12年度国勢調査(1kmおよび500mメッシュ集計)
※平成12年度昼間人口( 1kmおよび500mメッシュ集計)の場合あり
中分類 昼間人口
小分類 昼間人口(総数)、昼夜間人口(総数)、生徒・学生(総数) など

昼夜間人口差分布(クリックで拡大)
昼夜間人口差分布
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昼間にそこにいる人口を集計した項目です。
昼間人口に対し、常住人口を夜間人口と言います。
都心部では、昼間人口の方が多く、ベットタウンでは夜間人口の方が多くなります。

    【利用例】
  • 昼間人口が多い地域
  • 会社帰りの層をターゲットとしたお稽古などスクールや従業者のランチ層をターゲットとした飲食店の出店などの指標として
  • 学生をターゲットにした商品の販売戦略を立てる際の指標として
  • 夜間人口が多い地域
  • スーパーや惣菜店などの生活中心の店舗出店の指標として

在学者人口・未就学者人口

大分類 平成12年度国勢調査(市区町村および町丁字等別集計)
平成12年度国勢調査(1kmおよび500mメッシュ集計)
中分類 在学者・未就学者人口
小分類 在学者人口(小・中学校)総数、未就学者(幼稚園)総数 など

小・中学生人口分布(クリックで拡大)
小・中学生人口分布
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未就学者とは、在学したことのない人又は小学校を中途退学した人のことを言います。
これに対し、在学中の人を在学者といいます。

    【利用例】
  • 学習塾などのスクールを開設する際の指標として
  • ベビー用品や子供商品の販売戦略を立てる際の指標として

一戸建て住宅と延べ面積

大分類 平成12年度国勢調査(市区町村および町丁字等別集計)
平成12年度国勢調査(1kmおよび500mメッシュ集計)
中分類 住宅別世帯数等
小分類 住宅別世帯数(持ち家)、住宅別世帯数(延面積50〜69m2) など

150m<sup>2</sup>以上の持ち家世帯数(クリックで拡大)
150m2以上の持ち家世帯数
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一戸建て住宅の世帯数(うち持家)とは、1建物が1住宅 であるもののうち、居住する住宅がその世帯の所有であ る世帯を集計した項目です。 延べ面積は、各居住室の床面積のほか、その住宅に含まれる玄関・台所・廊下・便所・浴室・押し入れなども含めた床面積が集計された項目です。

    【利用例】
    都心部で持家で延べ床面積が広ければ、年収が割合高い地域と想定されます。
  • 自動車などの販売戦略を立てる際の指標として
  • ホームセンターなどの出店の指標として

年販売額別 (店舗数・売場面積・年販売額)

大分類 平成14年度商業統計(1kmおよび500mメッシュ集計)
中分類 年間販売額別
小分類 販売額200万円未満・店舗数、販売額200万円未満・売場面積 など

年販売額2千万〜1億円の店舗分布(クリックで拡大)
年販売額2千万〜1億円の店舗分布
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商業(卸売業、小売業)を営むすべての事業所を対象に、年間売上額別に、店舗数・売場面積・年販売額を集計した項目。年間売上200万未満、200万〜2千万など4つのランクに分かれ各項目が集計されています。

    【利用例】
    店舗数と年販売額で店舗数は少ないが販売額が多い地域は、比較的購買意欲の高い地域と想定されます。
  • 今後の店舗拡大や新規出店地域としての指標として

  • 店舗数と売場面積で店舗数は少ないが、売場面積の合計が大きい地域は、比較的広い店舗が多く、店舗面積が広いため品揃えが豊富な店舗が多いことが想定されます。都心よりも比較的郊外の方が売場面積が大きいようです。
  • 出店する際の店舗面積考慮の指標として

今回、道具にあげたMarketPlannerには、標準で
大分類項目:6以上
中分類項目:79以上
小分類項目:790以上
の項目が収録されています。目的に応じて項目を選択し、活用してみてください。

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おわりに

統計情報を利用することにより、営業対象となる地域の特徴を把握することができます。人口などの統計情報は市区町村のホームページなどでも公開されているところもあります。
自社既存店周辺の分析、販売促進計画の一旦としてなどの利用の他、リテールサポートなどフランチャイズ店へのサポートの目的として、取引先への営業効果ツールとしてなど、統計情報は様々に活用されているようです。
統計情報から全てが分かる!という訳ではありませんが、1つの指標として統計情報を有効活用することにより、業務の効率化を図るお手伝いとなるのではないでしょうか。

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マーケットプランナー商圏大勝


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