地図の視覚的効果について その1

はじめに

GISソフトを導入して出店計画や販売エリアの強化等に活用されている方も少なくないかと思われます。店舗やアドレスマッチングによる顧客の登録、各種商圏の作成、統計情報の活用と分析、そうした一連の作業を終えたら。その次は???そう、「見せる」ことですね。
結果を上司へ報告したり、会議の資料として提出したり、お客様への説明資料として提示したり、プレゼンテーション的な役割でその結果を使われる事も少なくないと思います。 そのためには「グラデーション」の機能を使うと、分かりやすく表現できることをお伝えしました。
GISは分析結果を視覚的に「見せる」事が出来ますので、プレゼンテーションに向いていると言えますが、その代わりに同じ分析結果でもそれをどう表現するかで「他の人へ正しく、わかり易く」伝えられるかどうかは大きく違ってしまう可能性もあります。今回はどうすれば地図画面の内容を視覚的にわかり易く伝えられるのか、そうした地図画面の作成例について簡単にご紹介します。

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材料

  • 登録した店舗レイヤ
  • 国勢調査(町丁字等別集計)

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道具

GISエリアマーケティングソフト
エリアマーケティング専門ツール「MarketPlanner」があれば、統計情報と地図データ、分析ツールが一括で揃うので便利です。

関連製品 エリアマーケティングツール「MarketPlanner」

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調理実習その1

図1 モデル地区(クリックで拡大)
図1 モデル地区
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図2 ハフモデル分析機能(クリックで拡大)
図2 ハフモデル分析機能
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図3 ハフモデル分析結果1(クリックで拡大)
図3 ハフモデル分析結果1
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図4 ハフモデル分析結果2(クリックで拡大)
図4 ハフモデル分析結果2
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上司より以下のような作業を依頼されたと仮定しましょう。
右図のモデル地区(図1)には、売り場面積の異なる3つの店舗があります。
各店舗の担当エリアをハフモデル分析でH12国勢調査(町丁字等別集計)の世帯数を使い、店舗の売り場面積を商業力を示すファクターとして、各町丁字毎に一番吸引率の高かった店舗を、その町丁字の担当と決める。(各店舗優位地区の表示)
上司はその結果画面を明日の会議資料として使いたいそうです。
それではGISソフトのハフモデル分析機能(図2)を使って、各店舗の担当エリアを求めてみましょう。

レッツ・クッキング!

という訳で調理(ハフモデル分析)の結果が右図3です。さっそく、料理(結果画面)を上司に提出しましたが、結果はNG。上司曰く「会議では色々な人がこの資料を見るのだから、どういう情報を元に、何をしてこの画面の結果に至ったのかが一目である程度判るようでないと意味がない」
どうやら、調理の内容は問題なかったけど、料理の盛り付けが悪かったようです。
食欲(関心)がわくような盛り付け(レイアウト)を工夫することも他の人に料理の味(分析結果)を正しく伝えるには必要なことかもしれません。右の図4は各店舗にラベルを付けて店舗名と売り場面積の値が一目でわかるようになっています。店舗の見た目大きさもそれぞれの売り場面積に合わせて変えてみました。また、凡例の表示を設けることで、どの色のエリアがどの店舗に対応しているのかがわかるよう工夫されていますね。

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調理実習その2

属性値による色分け(クリックで拡大)
属性値による色分け
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GISの画面に切り出した統計情報「国勢調査(町丁字等別集計)」があります。この国勢調査(町丁字等別集計)の地図を「人口総数」の値で多い町丁字と少ない町丁字を表現せよ。さて、どんな表現方法があるのでしょうか?

属性値による色分け(クリックで拡大)
属性値による色分け
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「調理1:属性値による色分け」
面データの属性情報によって面の色をグラデーション表示する方法を、GIS用語集グラデーションの項でご説明しました。比較的に多く用いられる表現方法でもあります。

ドット密度による表示(クリックで拡大)
ドット密度による表示
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「調理2:ドット密度による表示」
1ドット辺り300人の設定で各町丁字の人口総数を表したものです。ドットの密度が高いほど「人口総数」が多く、グラデーション表示よりも直感的に人口密集地域を掴み易いかもしれません。

バー/カラムによる表示(クリックで拡大)
バー/カラムによる表示
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「調理3:バー/カラムによる表示」
右の図は「人口総数」の値でカラム表示したものです。少々ごちゃついた画面になりますが、突出して人口の多い地域、少ない地域を把握し易いという特徴があります。特定の地域の状態を強調してアピールしたいときなどに有効かもしれません。

スタック表示(クリックで拡大)
スタック表示
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「調理4:スタックによる表示」
バー/カラム表示と似ていますが「人口総数(男)」と「人口総数(女)」の2つのバーを1つのバーで表すことで、その地区の「人口総数」とその中を占める男女の比率も見てとれるようになっています。



「エリア毎の人口総数を見た目でわかるように表示させる」という作業も、調理の仕方で大きく違ってしまいます。その画面の中で何を相手にアピールし、何を伝えたいのか?それを考慮した上で視覚的効果を考える事も大事かもしれませんね。

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おわりに

GISソフトを使って分析を行ない何らかの結果を出したなら、それでお終いという訳ではありません。その結果をもって上司や同僚、お客様等にプレゼンテーションを行わねばならない場合もあります。 同じ分析結果でも視覚的効果を考えて「相手に少しでも正しく、そしてわかり易く伝えたい!」という気持ちで作り上げた結果画面には、強い説得力がこもるのではないでしょうか?料理もプレゼンも最後の決め手は「熱意」ですよ。

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マーケットプランナー商圏大勝


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