商圏を使っての旅行シミュレーション

はじめに

今回はGIS(地図情報システム)を使ったマーケティングの側面ではなく、プラン作成ツールとしての側面からGISの可能性を考えてみたいと思います。

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材料

  • 登録した店舗データ(ポイントデータ)

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道具

GISエリアマーケティングソフト
エリアマーケティング専門ツール「MarketPlanner」があれば、統計情報と地図データ、分析ツールが一括で揃うので便利です。

関連製品 エリアマーケティングツール「MarketPlanner」

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作り方

調理実習スタート!

旅行代理店P社に勤めるAさん。勤める会社はまだ出来たばかりの小さな旅行会社です。ノウハウも営業力も大手旅行代理店には遠く及びませんが、社長以下、やる気とお客様への誠意だけは負けずと頑張っています。大手代理店ではあまり融通が効かないような、お客様の小さな旅行の相談にも全力で対応しています。
そんなAさんに、お客様から小さな家族旅行のご相談が持ち掛けられました。

内容は一家4人での一泊二日で仙台まで家族旅行に行きたいというものでした。
Aさんは親身になって、お客様の旅行プランについての希望内容等をお聞きしました。 以下がそのおおまかな内容です。

「1日目」
① 仙台駅に到着してからホテルのチェックインするまでに、家族と近くを散歩して旅行地の気分を満喫したい。ただし、あまり遠いと疲れてしまうので、駅から1km以内の近いとこが良い。
② 夜の食事はホテルのレストランではなく、名物の牛タンのお店に行ってみたい。ホテルから徒歩15分以内で、1人前が2000円以内で収まるお店が良い。
「2日目」
③ ホテルでレンタカーを借りて、有名な「城跡」まで行ってみたい。そこで1時間くらい散策したら、次は「天文台」を30分くらい見学してみたい。
仙台駅でおみやげも買いたいから、電車の発車時刻の30分前には駅に着きたい。


宿泊先のホテルと行き帰りの列車の乗車券・指定券を押さえるのは問題ありません。
しかし、Aさんは過去に仙台までの同じような内容の旅行プランを受けた経験がありません。お客様にはこのプランが可能かどうか、すぐに回答する必要があり時間はありません。Aさんはこんな時の為に用意されていたGISソフトを使ってシミュレーションしてみる事にしました。現地の地図画面を用意し、おすすめの飲食店情報、宿泊先のホテル、観光スポット等を入力しました。
では、旅行のシミュレーションを開始してみましょう。

さあ、レッツクッキング!


駅からの1kmの距離(クリックで拡大)
駅からの1kmの距離
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ホテルPから徒歩15分以内の商圏(クリックで拡大)
ホテルPから徒歩15分以内の商圏
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ホテルPからの運転時間の商圏(クリックで拡大)
ホテルPからの運転時間の商圏
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城跡からの運転時間の商圏(クリックで拡大)
城跡からの運転時間の商圏
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天文台からの運転時間の商圏(クリックで拡大)
天文台からの運転時間の商圏
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ホテルPからの徒歩運転時間の商圏(クリックで拡大)
ホテルPからの徒歩運転時間の商圏
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調理1:駅から1kmのエリア
仙台駅から1km以内に公園があるか調べてみましょう。エリアマーケティングソフトの「商圏」作成機能を応用して「駅」からの距離圏を作成しましょう。
仙台駅から半径1kmの商圏を作りました。
右図の結果より1kmの駅商圏の中に「公園C」がある事がわかりました。
これでお客様に公園散策のプランをお勧めできますね。

調理2:該当地点からの徒歩エリア
エリアマーケティングソフトによっては、徒歩の速度を決めることで、該当地点からの徒歩時間商圏を作る機能を持つものもあります。
今回は徒歩の速度を時速4kmと仮定し、ホテルから15分のエリアを作成して調べてみましょう。
右図のように徒歩15分のエリア内で、条件(牛タンが一人前2000円以内)を満たしているお店は「焼肉E」店であることがわかりました。

調理3:該当地点からの運転時間エリア
さて、2日目はホテルをチェックアウトしてからレンタカーでの観光地めぐりです。この場合は運転時間商圏を使ってシミュレーションを行なってみましょう。
まず、ホテルから15分、20分、25分の3次の運転時間商圏を作成してみました。
「城跡」はホテルから20分のエリアですね。
続いて「城跡」から10分、15分、20分の運転時間商圏を作成したところ、「天文台」は15分のエリア内であることがわかりました。
更に「天文台」から5分、10分、15分の運転時間商圏を作成してみると「ホテル」は10分の商圏エリア内です。

☆整理してみましょう☆
「ホテル」9:00チェックアウト。
9:30 レンタカーで出発。
↓(移動20分)
「城跡」 9:50から10:50まで1時間散策。
↓(移動15分)
「天文台」11:05から 11:35まで30分見学。
↓(移動10分)
「ホテル」11:45 レンタカー返却。
↓(移動徒歩10分)
「仙台駅」11:55 駅でおみやげ等の買い物。
12:30 帰りの電車出発。


シミュレーションの結果、移動時間については問題無さそうですね。 Aさんはお客様に、ご希望に沿った旅行プランが可能である事を告げ、シミュレーションの内容をご説明する事にしました。 クッキング完了です!
※画面内の店舗及びホテルは架空のものです。実在の店舗及びホテル等とは関係はございません。また、観光地・公園等の名称、位置も仮のものですので、実在する観光地名やその所在地とは異なっておりますのでご注意下さい。

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おわりに

今回はGISを地域分析や店舗の解析といったエリアマーケティングソフトとしての使用方法ではなく、旅行計画のシミュレーションへの応用という少し変化球な内容でした。しかし、これも一つのGIS活用例です。
道具は使い方次第。いい素材を集めて応用を利かせれば、今回のように旅行会社のツアープランシミュレーター等にもアレンジできます。
他にもGISの応用方法として面白い事例やアイデア等があれば、ご紹介していきたいと思います。

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マーケットプランナー商圏大勝


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