地図の視覚的効果について その3

はじめに

GIS(エリアマーケティングソフト)にとって、地図画面は切っても切れない大事なものですが、地図画面上で様々な分析作業(例えば商圏で統計情報の値を集計など)を行って、その結果を地図画面上で表示させたいと思った場合はどうしますか?そうですね、「ラベル」で結果を表示させるというのが最も簡単かつスピーディな手法でもありますね。今回はラベルの表示の方法について、基本的なテクニックの一部をご紹介します。

GISの使い方 バックナンバー「NO.20 地図の視覚的効果について その1」
GISの使い方 バックナンバー「NO.21 地図の視覚的効果について その2」

Page top

材料

  • 大字単位のポリゴン地図レイヤ(大字界地図の一部コピー)
  • メッシュポリゴンのレイヤ(H12国勢調査(1kmメッシュ集計)の一部コピー)

Page top

道具

GISエリアマーケティングソフト
エリアマーケティング専門ツール「MarketPlanner」があれば、統計情報と地図データ、分析ツールが一括で揃うので便利です。

関連製品 エリアマーケティングツール「MarketPlanner」

Page top

作り方

図①(クリックで拡大)
図①(クリックで拡大)
図②(クリックで拡大)
図②(クリックで拡大)
図③(クリックで拡大)
図③(クリックで拡大)

調理実習その1

大字単位のポリゴンで構成された独自エリアのポリゴン地図「エリアA」があります。
(右図①を参照)
ポリゴン地図「エリアA」を使って、大字毎に顧客のポイントを集計してお客様の数を「お客様件数」、各お客様が過去にお買い上げいただいた金額の集計値を「過去お買い上げ金額」として保存しました。
この2つの項目の値を大字毎にラベル表示してみましょう(図②)。
画面の中に表示されているラベルが多すぎてなんだか見にくいですね。

お客様がいない地域(お客様件数=0の大字)についてはラベル表示を行わないように変更してみたらどうでしょうか?
ついでに、ラベル表示するエリアのポリゴンの色を変えて強調表示させてみましょう。
画面がスッキリ見やすくなりましたね(図③)。
全ての情報を表示するのも良いですが、必要に応じて表示する情報を絞って(強調して)表示してみるのも良いかもしれません。



図④(クリックで拡大)
図④(クリックで拡大)
図⑤(クリックで拡大)
図⑤(クリックで拡大)
ラベル表示の優先度を変更
ラベル表示の優先度を変更
(クリックで拡大)
図⑥(クリックで拡大)
図⑥(クリックで拡大)

調理実習その2 ラベル表示の優先度

四角いメッシュのポリゴンで構成されたポリゴン地図「独自エリアB」があります(図④)。

「独自エリアB」には各メッシュごとに、そのメッシュ内の「世帯数」が集計されています。
その「世帯数」をラベルで表示してみましょう。
なぜか、ラベルがメッシュの中心に表示されず、並び方がばらばらで見づらいですね(図⑤)。
これは、「背景注記地図」のラベル(○○県等)が優先されて表示しているため、「独自エリアB」のラベルがそれらを避けて表示しているために表示位置がズレてしまったのです。
「背景注記地図」のラベルを非表示にしてしまえば良いのですが、どちらも表示させて、かつ「独自エリアB」のラベル表示を優先させたい場合は、どうすれば良いのでしょうか?
ラベル表示の優先度を変更してみましょう。
「独自エリアB」のラベルの優先度を上げてみたところ、今度は「背景注記地図」のラベルが「世帯数」のラベルを避けて表示されるようになり、「世帯数」のラベルが各メッシュの中心に表示されるようになりました
複数のラベルが混在する場合は、このようにどのラベルを優先して表示させるかを考えて調節すると、より見やすく判り易い画面を作る事が可能です。 (図⑥)。

図⑦(クリックで拡大)
図⑦(クリックで拡大)
図⑧(クリックで拡大)
図⑧(クリックで拡大)
ラベルの配置設定(クリックで拡大)
ラベルの配置設定(クリックで拡大)
 図⑨(クリックで拡大)
図⑨(クリックで拡大)

調理実習その3 飛び地のラベル表示

飛び地とは例えば同じ市区町村なのに一部の土地が離れて存在しているようなものを言います。例として右図⑦の「大字エリア地図」の緑色のエリアが飛び地になっています。
(※右図の大字地図は架空のものです。)
では、各エリアの大字名をラベルで表示してみましょう。
(右図⑧を参照)
緑色の「大河原」というエリアを見て下さい。
右に少し離れた位置にある同じ緑色のエリアにはラベルが表示されていません。これは、「1ポリゴンにラベルを1つ表示」というのがこのGISではデフォルトな設定になっているためです。
位置的に離れていてもポリゴンデータとしては1つであるため「大河原」というラベルは1つしか表示されないのです。
では、飛び地にもラベルを表示させたい場合はどうしたら良いのでしょうか?

ラベルの配置設定を見てみましょう。「フィーチャ(ポリゴンデータ)毎にラベルを1つ表示」という設定から「フィーチャのパート毎にラベルを1つ表示」に変更してみましょう。データとしては1つのポリゴンでも、地図上の表示部分(パート)は2つならば、それぞれのパート単位にラベルを表示させる設定に変更した訳です。これで飛び地にも大字名がラベル表示されるようになりました。これは、あくまでもラベルの表示設定の一例ですが、各GISごとの表示設定によっては、このように飛び地にラベルを表示させたり表示させなかったり等が可能かもしれせん。

ぜひ、1度ご確認してみて下さい。

ということで、以上3品、出来上がりです。

Page top

おわりに

GIS(エリアマーケティングソフト)の地図画面は分析作業を行う作業台であると同時に、その分析作業の結果そのものの一つであると言えるかもしれません。同じ結果の地図画面でも煩雑で見にくい画面よりは、少しでも見やすく整理された画面の方が「説得力のある結果」として受け入れられるのではないでしょうか?
今回はラベルの表示にスポットを当てて、見やすいラベル表示の例と特殊なケースの中でも遭遇しやすい「飛び地」のラベル表示の例をご紹介してみました。
他にも見やすくわかりやすい地図画面を作成するテクニック等があれば、今後も紹介していきたいと思います。

Page top

マーケットプランナー商圏大勝


「GISの使い方」はパスコのメールニュースによって配信されています。
メールニュースを希望されるかたはこちらからご登録ください。

GISの使い方一覧へ

Page top