GISの操作の失敗例

はじめに

失敗は成功の母。
というわけで今回はGIS(エリアマーケティングツール)を使用していての、思いがけない操作の失敗例をご紹介します。「へえー、こんな使い方をするとうまくいかない事があるんだ」というような感じでご参考になればと考えております。

用語集「NO.13 空間解析とは?<ディゾルブ・マージ・クリップ>」

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失敗例① 運転時間商圏の形がおかしい?

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(図②クリックで拡大)
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GIS(エリアマーケティングツール)上に展開された道路ネットワークデータ(図①)には、その道路の平均旅行速度等の詳細な情報が登録されており、この道路ネットワークデータを使うことで、店舗からの移動時間を指定して、指定時間内の移動距離商圏を作成することができます。

さっそく、「店舗Aから20分圏内で行き着ける範囲という条件」(図②)で運転時間商圏を作ってみました。

あれ?出来た商圏の形を見てみると何だか変です。店舗から南東方面には商圏が広がっているのですが、北西方面にはほとんど商圏が出来ていません。北西方面が山や海ならばわかりますが、見たところ町が広がっており道路が無いとは思えません(図③)。
非表示にしていた道路ネットワークデータを表示してみたら、





北西方面にはデータがありません(図④)。
なぜ、こんなことが・・・?



原因は「以前一度分析エリアの範囲を変更して広げた事を忘れていたため」でした。

分析エリアの範囲を広げた時に道路ネットワークデータを更新せずにそのままにしていた為、広がった分析エリアに対して道路ネットワークデータが不足している状態になっていたのが、今回の原因でした。(図5)

同様な事が分析エリアに合わせて切り出される統計情報データにも言えます。
分析エリアの範囲を変更した場合には、統計情報データと道路ネットワークデータを切り出し直して更新する事を忘れないで下さいね。

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失敗例② 個別属性表示のボックスが出てこない?

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GIS(エリアマーケティングツール)によくある便利な機能のひとつに、画面上の面データ(例:統計情報データなど)やポイントデータ(例:店舗など)をクリックすると、それらの個別属性をポップアップのボックスで表示してくれる個別属性表示の機能があります(図A)(注)。
とても便利な機能ですので、今回も地図画面上の任意の位置の統計情報データをクリックして、その位置の人口や世帯数を表示してみたいと思います。
あれ?画面上をクリックしたのに個別属性表示のボックスが出てきません(図B)。








エラーでしょうか?でも、エラーメッセージも何も表示されません。壊れたのか?
実はちゃんと表示されていたのです。
ただし、ディスプレイの表示範囲外に。
タスクバーの表示を消したらかろうじて個別属性表示のボックスの端が見つかりました(図C)。
なぜ、こんなことに?




原因は数日前に会議でプレゼンのために、このPCをプロジェクターに繋げてエリアマーケティングツールの画面を映していたのですが、プロジェクターの解像度に合わせて画面の表示範囲を広げていたため、個別属性表示のボックスがその広がった画面での表示位置を記憶してしまったのが原因でした(図D)。

判ってしまえばあっけない事なのですが、原因が判らないと難解な障害に見えてしまうという一例です。
個別属性表示のボックスはいつもの表示位置に戻して無事表示されるようになりました。

(注)必ずしも全てのエリアマーケティングツールに付属する機能というわけではございません。

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おわりに

今回は比較的に陥りやすい失敗例と少しレアな失敗例の2つを紹介させていただきました。
機会がありましたら他にも実際にあった失敗例などを紹介してみたいと考えております。
料理も焦がしたり味付けに失敗したりしながら上手くなるものです。GISソフトも一緒ですね。

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マーケットプランナー商圏大勝


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