ランキング商圏

はじめに

エリアマーケティングツールで商圏を作成する場合、店舗を中心とした運転時間での商圏や駅を中心とした指定距離での商圏というような、特定のポイントを中心として商圏を作成する事が多いと思います。
今回は特定の中心を持たずに、面データ内の属性値をもとに目標値を設定して作成するランキング商圏についてご紹介します。

GISの使い方「NO.4 戦略商圏の作り方 -どこまでが自店の商圏なの?-」

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ランキング商圏とは

図① クリックで拡大像
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ランキング商圏とは、特定の中心点を持たずに、面データ内の各エリアの属性値(例:世帯数や人口総数など)をもとに目標値を設定して、特定の属性値の大きい地域の順に作成する商圏をいいます。ちょっとわかり難いですね。

では実際に作成してみましょう。

図①の分析対象エリアにはAからXまで24のエリアがあり、それぞれのエリアには世帯数が設定されています。


図② クリックで拡大
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ランキング商圏で目標値には世帯数を指定します(図②)。

図③ クリックで拡大
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そしてランキングの優先順位は世帯数の大きい順ということで全世帯数の70%まで(図③)のランキング商圏を作成してみましょう。

図④ クリックで拡大
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図④の青いラインに囲まれた緑色のエリアが、ランキング商圏で作成された商圏エリアになります。
ランキング商圏の作成イメージはつかめましたでしょうか。

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ランキング商圏作成の応用例

図⑤ クリックで拡大
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図⑥ クリックで拡大
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上記の例で、ランキング商圏は特定の属性値の大きい順に、ある目標値に達するまで陣取りゲームのように商圏エリアを作成していくものであることは判っていただけたかと思います。では、ランキングで値の小さい順に優先して作成することはできないのでしょうか?
ひとつ応用例をご紹介しましょう。


図⑤では分析対象エリアデータに加え、その地域に住んでいる顧客のデータもポイントデータとして登録されています。地図による集計の機能を使い各エリアの顧客の件数も分析エリアデータに取り込んでみました(図⑥)。


さて、ふたたび全世帯数の70%という条件でランキング商圏を作成するのですが、ただしランキングの優先順位は顧客の件数が少ない順にしたいと思います。

図⑦ クリックで拡大
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属性間演算機能を起動し、「反転件数」というフィールドを分析対象エリアデータに新たに設定します(図⑦)

図⑧ クリックで拡大
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各エリアの顧客の件数の中で最大値が30だったとします。演算式に「反転件数 = 30 - 顧客件数」と指定します(図⑧)。

図⑨ クリックで拡大
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こうすれば顧客の件数の大小を反転させたランキング用の件数データを用意する事ができます(図⑨)。


では、顧客の件数の少ない順(=反転件数の多い順)に全世帯数の70%までのランキング商圏を作成してみましょう。

図⑩ クリックで拡大
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目標値は「世帯数」、ランキングは「反転件数」を指定します(図⑩)。

図⑪ クリックで拡大
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目標値の世帯数は前回と同じく70%で設定します(図⑪)。

図⑫ クリックで拡大
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作成されたランキング商圏が図⑫です。

青いラインと青い面で囲まれている部分がランキング商圏ですが、顧客件数の少ないエリアから構成されているのがわかります。

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おわりに

商圏作成は、エリアマーケティングツールを扱う上で、最も多い作業のひとつかもしれません。商圏の作り方によって、新たな分析の手法が見つけられるかもしれません。

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マーケットプランナー商圏大勝


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