人口密度の求め方

はじめに

ご存知の通り、人口密度とはある単位面積あたりの人口数をいいます。今回は人口密度を求めるときのちょっとした注意点とテクニックについてご紹介します。

GISの使い方「NO.40 地図による集計機能の使い方」

用語集「NO.64 属性間演算とは?」

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商圏内の人口密度を求める

図① (クリックで拡大)
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図② (クリックで拡大)
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【店舗から2km圏内の人口密度を求める】
右図①のA店から半径2km圏内の人口密度を調べてみましょう。

まず人口総数を持った統計情報であるH17国勢調査(町丁字等別集計)を画面上に切り出して用意します。(図②)

次に店舗から半径2kmの指定距離商圏を作成し、地図による集計機能で商圏内の人口総数を集計します。(図③)

属性間演算のオプション機能で商圏の面積を求めます。(図④⑤)

商圏内の人口総数と面積が求められましたので、属性間演算で人口密度(人口総数÷面積)を求めます。(図⑥)

これでA店から2km圏内の人口密度が求まりました。(図⑦)

さて次はB店です。(図⑧)
同じようにB店から2km圏内の人口密度を求めてみましょう。

半径2kmの商圏を作って地図による集計で商圏内の人口総数を集計し、商圏の面積を求めて、集計した人口総数を商圏の面積で割って・・(図⑨)
ん?これで本当にいいのでしょうか?
よく見るとB店が海に近いためか商圏の何割かが海と重なってしまっています。
人口密度の計算に商圏内の海上の面積まで含めてしまっては正しいデータとはいえないかもしれません。

このような場合は商圏の面積を求めるのではなく、あらかじめ統計情報の面に面積を計算しておきます。(図⑩)<注1>

それから統計情報の人口総数と面積を集計すれば商圏内の陸地の面積に対する人口密度を求められます。(図⑪)

<注1>
図形の面積なので公表値とは異なります。

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可住地面積に対する人口密度を求める

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上記の例では商圏内の陸地ではない領域(海上)を省いて人口密度を求めたわけですが、人が住めないエリア(非可住地)は海だけではありません。川や湖もそうですし、公園や墓地、遊園地・動物園等の施設もそうですね。

人が住めるエリア(可住地)に対する人口密度を求めたい場合もあるかと思います。GIS上の統計情報などに可住地面積の情報もあればよいのですが、無い場合もあります。

可住地面積の情報が無いのであれば極力それに近い面積の情報を求める方法はないでしょうか?
GISには河川や湖沼、緑地、道路や鉄道などの面やラインの情報を持った背景図というレイヤーがあります。これを利用してみましょう。(図⑫)

背景図の中から非可住地に該当するエリアのデータとして背景図(緑地・敷地)と背景図(河川・湖沼・海)を使うことにします。(図⑬)

空間検索で商圏内の上記の背景図を検索し(図⑭)、検索された箇所をコピーして別レイヤーとします。
属性間演算で別レイヤー化した背景図(緑地・敷地)と背景図(河川・湖沼・海)の面積を求めて属性情報に保存します。(図⑮)

これで準備ができました。地図による集計機能で商圏内の統計情報の人口総数と面積を集計します。(図⑯)

次に商圏内の背景図(緑地・敷地)と背景図(河川・湖沼・海)の面積を集計します。(図⑰)

属性間演算でこれらの面積の差分を求めます。「可住地面積=商圏内の統計情報の面積合計−商圏内の背景図(緑地・敷地)と背景図(河川・湖沼・海)の面積合計」(図⑱)

可住地面積が求まったらその値で商圏内の人口総数を割れば、可住地面積に対する人口密度が求まります。(図⑲⑳)

もちろん正確な可住地面積に対する人口密度とは言えませんが、商圏内の分析情報の1つとして利用価値はあると思います。以上、クッキング完了です!

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おわりに

GISエリアマーケティングツールには色々な機能やデータが付随していますが、必ずしも必要なデータや機能が全て揃っているとは限りません。無いから出来ないと諦める前に、あるもので欲しい情報に極力近いものを求める工夫をしてみるのもGISの醍醐味かもしれませんよ。

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マーケットプランナー商圏大勝


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