地図による集計機能の使い方 その2 -割合の集計-

はじめに

地図による集計機能とは、商圏などの面のレイヤーで重なるポイントデータを集計したり、統計情報のような面のデータを面積按分で集計する機能です。今回は人口増減率などの割合の値を集計する場合の注意点についてご紹介します。

GISの使い方「No.40 地図による集計機能の使い方」

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商圏内の割合の数値(人口増減率)を集計してみる

図①
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図②
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図③
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図④
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図⑤
図⑤(クリックで拡大)

右図①はGIS上に500mメッシュのH22年統計情報を切り出したものです。各メッシュにはH22年の人口総数とH17年からH22年への人口増減数とその増減率の数値が設定されています。また、地図上には店舗を中心に半径1.1kmの商圏も作成されています。

商圏内の「人口総数」「人口増減数」「人口増減率」を求めるために、地図による集計でそれぞれの値を面積按分で集計してみました。集計結果の値を見てみると、「人口総数」が26,888人、「人口増減数」が1137人、「人口増減率」が66.2%です。(図②)

あれ?「人口増減率」の値がなんだか大きいような・・。

じつは増減率のような割合の値はそのまま面積按分で集計してはだめなのです。今回は商圏が小さいから66.2%という値でしたが、商圏の範囲がもっと広範囲に広がった場合、数百%や数千%などといった在り得ない数値になる場合もあります。

割合の数値というのは、Aという数値に対するBという数値の割合のことですね。人口総数や世帯数のような値は、商圏の範囲が広がればその分集計した値も大きくなりますが、人口増減率のように「人口総数」に対する「人口増減数」の割合のような数値は、商圏の範囲が広がっても値が大きくなるとは限らないのです。(図③)

商圏内の「人口増減率」を求めたい場合は。「人口増減率」そのものを集計するのではなく、増減率を求める為の元となる値、「人口総数」と「人口増減数」を集計してから、属性間演算などでそれらの割合を計算して求めるようにする必要があります。 (図④⑤)

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おわりに

人口増減率のような割合の数値をそのまま集計すると正しい値にならないということは、意外に感覚的にわかりづらく、気づかずに行ってしまいがちです。間違った集計結果を算出しないように、今回の例を頭の隅に覚えておいていただければと思います。

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マーケットプランナー商圏大勝


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