BCP(事業継続計画)とは?

2011年3月11日に発生した東日本大震災を機に、震災等の自然災害やテ口などの人的災害を想定しての危機管理意識が高まりました。企業における携帯電話やパソコンでの社員の安否確認システムや備蓄、交通網が遮断による、徒歩による帰宅を余儀なくされた場合を想定した帰宅支援マップサービスなどもその一例です。
災害による被害の影響は一過性のものではなく、交通網や情報網、電気・水道等インフラ設備などに長期に渡って影響を及ぼし、結果的に企業活動に大きな障害を与えます。そうした「災害による企業への影響を想定し、災害後の環境でも企業活動を継続し早期の復旧に向けた計画」がBCP (Business Continuity Plan) :事業継続計画です。本稿では、BCP:事業継続計画とGISの関連性を紹介します。

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BCP(事業継続計画)の策定支援とGIS

大規模な震災などによって都市部に大きな災害が発生したと想定してみましょう。
まず、鉄道等の交通網に問題が発生した場合、従業員の出社・帰宅・客先への移動等に関して支障が生じる可能性が高く、平常時に比べ人的稼動効率が大幅に低下する事が考えられます。それはそのまま企業の活力低下につながるかもしれません。
人的稼動だけでなく資材の搬入・搬出、配送ルートの確保等にも影響が出ることも考えられます。
また、事業所が電気や通信網等のインフラの遮断等の影響下に置かれた場合など、事業所そのものが機能しなくなり、事業の継続が成り行かなくなる可能性もありえます。
そうした、災害による影響によって起こりえる損失・損害を事前に、または状況に応じてシミュレートし、対策を講じる事で事業活動の継続と復旧の方法を策定することをBCP(事業継続計画)と言います。
災害時の事業に及ぼす影響のシミュレートとその対策方法の策定支援にGISを使用するケースが見受けられようになってきました。

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BCP策定支援の例

図① (クリックで拡大)
図① (クリックで拡大)
図② (クリックで拡大)
図② (クリックで拡大)
図③ (クリックで拡大)
図③ (クリックで拡大)

大規模な震災などによって都市部に大きな災害が発生した場合を想定してみましょう。

「従業員の帰宅困難率、居住地への被害予測」

震災などの災害が日中に起こった場合、まず鉄道やバス等の交通網へ影響が考えられます。その場合、従業員が事業所から自宅へ帰宅するにあたり、その一部または全てを徒歩に頼らざるおえない場合がありえます。また、災害による危険地域の影響も考えなければなりません(図①)。

「備蓄計画の策定」

GIS上に、事業所と各従業員の帰宅地の情報を入力し、災害地域の危険度やその範囲の情報を重ね合わせる事で、災害発生時の帰宅困難者となる従業員の割合(帰宅困難者率)や帰宅居住地の被害予測をあらかじめシミュレートし、実際に災害が発生した場合に従業員を帰宅させるか否かの判断材料とし、従業員の安全確保と帰宅困難者に対する仮居住地や食料、水などの備蓄計画が可能です(図②)。

「従業員の出社可能状況や代替出社地の策定」

事前の災害時シミュレートと準備が効を奏し、従業員も皆帰宅地、または仮居住地に落ち着いた場合でも、災害時の交通網の分断等の影響で従業員によっては出社経路の確保が難しく、毎日の出社が困難になる者が出る事も考えられます。
平常時に比べどの位の割合で従業員の稼動を確保できるのかをシミュレートし、場合によっては従業員の配置変更や仮出社先を用意する等して人材確保の策定を行うことも出来ます(図③)。

上記は簡易な例ですが、災害時における従業員の安全確保と、その後の災害による影響下での人材の効率的な運用を、GISを活用しBCPの策定支援をシミュレートした例です。このようなBCPの策定支援を震災前に行えるか否かが、災害後の事業の継続・復旧への大きなカギとなります。

※地図画面上の災害リスク区域等は分かりやすく説明するために設定した仮のイメージです。
※地図画面上の危険度等は実際の危険度を示したものではありません。

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マーケットプランナー商圏大勝


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