リニア・リファレンスとは?

リニア・リファレンスとは、道路・鉄道・河川のようなライン状の地物に対して、線形に沿った相対的な位置で一意の場所を表現する方法です。ライン状の地物にだけ適用される、住所でも緯度経度でもない、新たな位置情報の概念です。
道路の例を用いて説明していきます。

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ルート

図① (クリックで拡大)
図① (クリックで拡大)

道路は、道路名・路線番号やバスの系統などで、1本の枝分かれのないライン状にグループ化することができます。このグループごとに、起点からの道なりの距離をもとにして、データ上に“見えない目盛り”をつけるのです(図①)。

※一部のGISエンジン(例:ArcGIS)では、この仕組みを持っている地図データを「ルート」、グループ化に使用した属性を「ルート識別フィールド」、目盛りのことを「メジャー」などと呼んでいます。

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ルート・イベント

図② (クリックで拡大)
図② (クリックで拡大)
図③ (クリックで拡大)
図③ (クリックで拡大)

「ルート」があれば、道路脇にあるバス停や照明灯、事故発生地点(ポイント・イベント)、渋滞区間や工事箇所(ライン・イベント)などの様々な事象は、「ルート識別フィールド」と「メジャー」という位置情報をもとに、簡単に表現することができます。

例.「バス停留所地図上に表示させたい」

エリアマーケティングツールに顧客データを取り込む際には、まず、顧客名と住所のデータファイルを作成します。これと同じ様に、バス停の名前・系統番号(ルート識別フィールド)・その系統の起点停留所からの道なりの距離(メジャー)のデータファイルを作成します(図②)。
※一部のGISエンジン(例:ArcGIS)では、このデータファイルを「イベント・テーブル」と呼んでいます。

このようにして出来上がった「バス停イベント・テーブル」を「バス路線ルート」上にレイヤとして表示させたのが図③です。

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リニア・リファレンスの利点

図④ (クリックで拡大)
図④ (クリックで拡大)
図⑤ (クリックで拡大)
図⑤ (クリックで拡大)

リニア・リファレンス機能を使わなくても、バス停レイヤデータは作ることが出来ますが、刻々と変化する渋滞区間の状況を地図上に着色させると、どうなるでしょうか。

「路線網ルート」と「渋滞区間イベント・テーブル」を使わずに地図上に渋滞区間の状況を着色するには、渋滞区間のラインを1つ1つ入力していくことになります。渋滞区間が変更されるたびにラインの位置や長さを修正していくのは、時間と労力を要する大変な作業です。地図が完成したときにはもう、その場所の渋滞は解消され、また別の場所で発生しているかもしれません。

そこでリニア・リファレンス機能を使えば、渋滞区間のイベント・テーブルを更新するだけで、地図上の着色位置は自動的かつ瞬時に変化します(図④)。これなら、運転中のドライバーに時間ごとの渋滞情報を迅速に提供することも可能かもしれません(図⑤)。


<参考>
以上のように、リニア・リファレンスは「区間を示すイベントを表現する場合」にとても便利な機能です。
このリニア・リファレンスの機能は、道路管理で大きな威力を発揮します。
詳しくは、 No.78リニア・リファレンスとは?<道路分野への応用>をご覧下さい。

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マーケットプランナー商圏大勝


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