Road to 2020, PASCO Geospatial

バリアフリーナビ・プロジェクト
(ICTを活用した歩行者移動支援への取り組み)

ICTを活用した歩行者移動支援サービスの実現には、「携帯情報端末」「測位技術」「ソフトウェア」「情報データ」の4要素が必要です。
パスコは、「情報データ」に含まれる、「地図データ」「施設データ」「歩行空間ネットワークデータ」などの構成要素の収集・整備を支援しています。

あらゆる人々が円滑に移動できる環境を実現するため、国土交通省ではICTを活用した歩行者移動支援サービスを推進しています。

パスコは、「情報データ」に含まれる、「地図データ」「施設データ」「歩行空間ネットワークデータ」などの構成要素の収集を支援しています。

ICTを活用した歩行者移動支援への取り組み

歩行者移動支援サービスとは?

歩行者移動支援サービスとは、様々な場面における利用者の情報ニーズに応え、バリアフリー対応の移動経路や施設の情報などを提供するサービスのことです。
例えば、個人の身体的状況やニーズに応じて、段差や急勾配、有効幅員の狭い経路等を避けたバリアフリー経路の検索や経路案内が可能となります。

歩行者移動支援サービスとは?
国土交通省資料より

サービス構築に必要なデータとは?

ICTを活用した歩行者移動支援サービスの実現には、「携帯情報端末」、「測位技術」、「ソフトウェア」、「情報データ」の4要素が必要です。パスコは、「情報データ」に含まれる「地図データ」、「施設データ」「歩行空間ネットワークデータ」などの収集・整備を支援しています。

サービス構築に必要なデータとは?
国土交通省資料より

オープンデータの活用サービスのイメージ

バリアフリーに関するデータ等の「情報データ」をオープンデータ化

民間事業者等が「情報データ」を活用して、多様なサービスを開発・提供

国土交通省資料より

歩行空間ネットワークデータおよび施設データについて

歩行空間ネットワークデータ

  • 段差や有効幅員、勾配などのバリア情報を含んだ歩行経路の空間配置および歩行経路の状況を表すデータです。歩行経路を示す「リンク」や、リンクの結節点を表す「ノード」で構成されます。
  • 国土交通省では、「歩行空間ネットワークデータ等整備仕様案(平成30年3月版)」を公開し、歩行空間ネットワークデータの整備を推進しています。
歩行者移動支援サービスとは?

歩行空間ネットワークデータに含まれる主な情報

経路の構造、経路の種類、方向性、幅員、縦断勾配、段差、歩行者用信号の有無、歩行者用信号の種別、視覚障害者誘導用ブロック等の有無、エレベーターの種別、屋根の有無 など

国土交通省資料より

施設データ

  • 施設の名称や位置情報、バリアフリー設備の整備状況を表すデータです。障害者等が、目的地とする施設のバリアフリー設備の状況確認や、移動中に周辺の多目的トイレを検索するなどのサービスに利用することを想定しています。
  • 歩行空間ネットワークデータと組み合せて利用することで、施設までのバリアフリールートの検索やナビゲーションサービスなどが可能です。

施設データに含まれる主な情報

施設種別、名称(日本語・英語)、所在地、電話番号、緯度・軽度、トイレの有無、エレベーターの有無、エスカレータの有無、身障者用駐車場の有無、出入口のバリアフリー化の有無、授乳室の有無、視覚障害者誘導用ブロックの有無 など

国土交通省資料より

パスコの取り組み

パスコは、平成22年度から国土交通省の歩行者移動支援サービスの
普及促進に関する検討や委員会運営に関する業務を受託し、
歩行者移動支援サービスに関する施策の推進を継続的に支援しています。

1. 歩行空間ネットワークデータ等整備仕様の改訂

  • 平成22年9月、歩行空間ネットワークデータ等整備仕様案を作成し公表
  • 平成29・30年、整備省力化、利便性向上、利用シーン拡大、継続的整備の視点から、整備すべき情報項目及び属性情報等の見直し等、データ整備仕様案を改訂し、歩行空間ネットワークデータ等整備仕様(2018年3月版)を公開

2.オープンデータを活用した歩行者移動支援の取組に関するガイドラインの整備

  • 平成27年9月、オープンデータを活用した歩行者移動支援の取組に関するガイドラインを作成し公表
  • 平成29、30年、市区町村においてガイドラインを使い易いものとするための改訂を実施。また、歩行者移動支援サービスやオープンデータに関する先行事例をとりまとめた事例集を作成

3.歩行者移動支援に関するデータサイトの開設

  • 歩行者移動支援に資するデータのオープン化を推進するため、平成27年7月に「歩行者移動支援サービスに関するデータサイト」を開設(平成29年3月に改修)

4.歩行空間ネットワークデータ整備ツール(試行版)の提供開始

  • 歩行空間ネットワークデータ整備ツール(試行版)を、パスコと国土交通省で共同開発
  • 平成29年9月、国、地方公共団体、研究機関を対象としてプログラムファイルの提供開始

歩行者移動支援サービスに関するデータサイト

国土交通省は、歩行者移動支援に資するデータのオープンデータ化を進めるため、平成27年7月に「歩行者移動支援サービスに関するデータサイト 」を開設しています。

地方公共団体や民間団体の協力のもと、公共交通施設のバリアフリーに関する情報、認定特定建築物に関する情報、無料公衆無線LANスポットに関する情報、歩行空間ネットワークデータなどのデータが公開されています。

国土交通省「歩行者移動支援サービスに関するデータサイト

データの整備例

代々木競技場周辺
バリア情報は現地でタブレット登録

歩行空間ネットワークデータの普及活動

歩行者移動支援アイデアソン・ハッカソン

2015年10月31日から11月1日にかけ、国土交通省(主催)、東京大学院情報学環 ユビキタス情報社会基盤研究センター(共催)で、「歩行者移動支援アイデアソン・ハッカソン」を開催しました。パスコは事務局として、本アイデアソン・ハッカソンを支援しました。

歩行空間ネットワークデータ データソン

2016年12月13日に、国土交通省とオリンピック・パラリンピック等 経済界協議会が連携して、「歩行空間ネットワークデータ データソン」を開催しました。パスコは事務局として、本データソンを支援しました。

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