輸配送管理システム:Transport Management System (TMS) 事例

輸配送管理システム:
Transport Management System (TMS) 事例

輸配送管理(TMS)に特化したパスコの物流ソリューション:導入成功事例

物流業界の課題をどのように解決したのか…まずは、お客様の取り組み事例をご覧ください。

労働人口の減少や高齢化に伴い、物流業界の効率化が社会的な課題になっています。しかし、実際にどうやって効率化を達成すれば良いか、現状の業務の流れのどこに課題があるのか、なかなか改善に向けたポイントの絞り込みが難しい状況にあるのではないかと考えています。

そこで、まずは改善に向けた同業他社の取り組み事例を調査することが、自社の課題解決のヒントに繋がるのではないでしょうか?

空間情報サービスのパスコは、物流業界向けに輸配送業務の効率化と品質向上を目的に、さまざまなサービスを提供しています。道路ネットワーク情報と移動体の位置情報に加え、現場の皆様の経験則までをシステム化するサービスは現在、10万台を超える物流トラックの効率化を支援しています。

その活用事例をいくつかご紹介します。

■ ラストワンマイルの配送精度を向上し、再配達率の引き下げを実現

活用事例 アスクル株式会社様(個人向けインターネット通販)

配車計画・運行管理・ナビゲーション

個人向けのインターネット通販サービスでは、日々、様々なお客様から注文が入るので、前日に受けた注文によって翌日の配車計画を立てます。膨大な届け先があって、配達先ごとに多岐に渡る配達条件がある中で、投入できるトラックの台数は限定されています。そのため、お客様に商品を届ける際の再配達率をいかに下げるかが課題となります。

アスクル株式会社様の個人向けインターネット通販のLOHACO(ロハコ)は、配達時間をより正確にお客様に通知することで顧客満足度の向上と、同時に配達業務の効率化を目指しています。「LogiSTAR配車管理簿」の導入により、2時間枠で配達時間を受け付けて、最適な配車計画を立て、お客様へは30分単位での事前通知を実現しました。

さらに、トラックの運行情報もアプリ経由でお客様にお知らせします。道路情報やVICS情報を使った渋滞予測を行ない、配達の遅延の可能性があれば、お客様に到着時刻の補正情報を提供します。緻密な配慮が求められる「ラストワンマイル」の配達業務において大きな威力を発揮。その結果、再配達率は2.5~3%という高い精度での配達の実現に貢献しました。また、さらなる精度向上の取り組みとして、人工知能(AI)を活用した検証も行っています。

アスクル株式会社様

■ 配車業務の負担軽減と物流コストの最適化で営業活動を支援

活用事例 SBSフレック株式会社様(食品・3温度帯物流事業)

配車計画・運行管理・ナビゲーション

SBSフレック株式会社様は、食品を中心とした低温物流のセンター運営、輸配送に専門特化し、3温度帯(ドライ、チルド、フローズン)の食品物流を全国に展開しています。納品リードタイムの遵守、物流品質の維持・向上はもとより、顧客が抱える様々な物流課題に応えています。

中でも強みは、物流トレーサビリティ等の付加価値情報を含めた3PL提案や、共配事業への積極的な営業展開で、常に物流業務の改善に取り組むことで顧客サービスの向上を図っています。

社会で「食の安心・安全」に対する関心が高まると共に、物流サービスに関しても管理レベルの向上がお客様から求められていました。同社では、お客様のニーズに的確に応えるため、徹底した温度管理や入出庫履歴などのトレーサビリティ情報を提供していました。物流サービスに関しては、従来型の運ぶだけのサービスでは、荷主企業の満足を満たすことが難しいという課題を抱えていました。

SBSフレック株式会社様

単に物流費を値引きするのではなく、付加価値を高める総合的な企画力を使った提案によって、どうすれば荷主企業の事業に貢献することができるかを模索した結果が、パスコのLogiSTAR物流ソリューションでした。システムを活用することで荷主企業のニーズに合わせた提案を作成することが可能になりました。

効率的な配送を実現するために共同配送が不可欠な時代になりました。共同配送の実現のためには、荷主企業、自社、物流業務委託先企業との間での情報交換をいかに効率よく行うかが重要になります。同社は、そのサプリチェーンの中で情報を効率よくコントロールする役割を担い、自らも物流業界の中で率先してシステム化に取り組みました。

同社は、10年ほど前から、荷主企業ごとの配車から、複数の荷主企業の荷物を共同配送する業態へと変化しています。LogiSTAR物流ソリューションは、Web上で利用できるので、複数の端末から同じデータを見ることができました。さらに、配車担当者にとっての利便性や展開スピードという利点もありました。さらに、LogiSTAR物流ソリューションの導入によって、配車システムの正確な地図情報が提案資料として使えるので、営業現場において、正確で説得力がある提案資料が作成できるようになりました。

■ 荷主と物流会社の協業により配送業務の効率化を実現

活用事例 中越運送株式会社様 × TOTO株式会社様(住宅設備機器)

配車計画・運行管理・ナビゲーション

中越運送株式会社様は大手住宅設備機器メーカーTOTO様の製品に関する配送業務を行っています。配送業務の効率化を進めようとしても、物流業界ではドライバーの人員不足や高齢化、燃料費の高騰などの深刻な問題を抱え、なかなか改善に向かうことができませんでした。

荷物の数量や配送先に応じて、必要な車両数を考える配車マンの業務と、割り当てられた荷物の配送順や配送ルートを決めるドライバーの業務は、これまでは、各自の判断に委ねられてブラックボックスでした。中越運送株式会社様とTOTO株式会社様は、合同で改善に向けて取り組みました。特に注力したことが、ベテランの配車マンの頭の中にある知識と経験を、どうシステムに反映するかという点でした。

中越運送株式会社様 × TOTO株式会社様

「LogiSTAR配車管理簿」の導入により、配車・配送業務の可視化が実現しました。ところが、予想はしていたものの、導入当初は多くの反対意見もありました。配車マンやドライバーにとっては、これまでのやり方が覆されるわけです。特に、ドライバーの場合は、中越運送株式会社様以外の協力会社のドライバーを説得する必要がありました。ITが苦手な高齢のドライバーもいます。パスコも協力して、分かり易いマニュアルを作成するなど、一つひとつハードルをクリアしていきました。

また、配車時間の短縮で仕分け作業への指示を出すタイミングが早まり、無駄な増便が無くなり、物流業務のコストダウンに寄与しています。また、以前は到着確認に15~30分もかかることがありましたが、「LogiSTAR配車管理簿」導入後は3~5分くらいで回答が得られます。「LogiSTAR配車管理簿」の導入により、お客様の満足度向上と、物流業務の全体最適と改善に成功しました。

■ 配送車両の位置を把握し、運営効率と緊急時の対応力を向上

活用事例 株式会社イトーヨーカ堂様(店舗配送)

配車計画・運行管理・ナビゲーション

2014年2月の関東地方を中心にした豪雪による交通渋滞と物流の混乱により、株式会社イトーヨーカ堂様の配送センターは、各店舗からの電話に忙殺されました。当時は、車両の動態についてドライバーの携帯電話にかけて確認する以外に方法がなく、店舗や関係部署からの問い合わせに対して即答できませんでした。しかも、ドライバーに連絡がついても、運転中で電話に出られないとか、携帯電話の充電が切れているといった状況も起こっていました。

同社では、各店舗への配送業務を行なう配送センターや在庫を管理するセンターなど、国内に70の拠点を抱えています。センターは、生鮮センター、青果センター、冷凍センター、米飯センター、常温センターの5種類に分かれます。それらの拠点は自社運営ではなく、すべて30社の運営会社にアウトソーシングされています。同社は、管理業務と配送業務が円滑に行われるように、運営会社と店舗間の調整を行い、店舗からの問い合わせに対応する役割を担っていました。

株式会社イトーヨーカ堂様

大雪によって、店舗から数百件もの問い合わせが寄せられ、業務に多大な支障が生じた経験から、重視したことがあります。第1点は、車両の位置情報を可視化できること。第2点は、端末を取り付ける車両を固定するのではなく、固定せずに着脱できることです。季節やチラシ封入日などによって、配送先は決まっていても配送量が変動します。そのため、車両は固定ではなく、日々変更されるため、端末の着脱が可能なことも重視されました。

2つの重要ポイントをカバーし、面倒な操作が無く、取り付けるだけで使えるシステムとして、「PASCO LocationService(PLS)」が選定され、各センターの運営会社が管理する車両にGPS端末が導入されました。GPS端末から送られてくる車両の位置情報は、同社と運営会社の双方が同じ管理画面によって共有されています。

「PASCO LocationService(PLS)」の導入効果はすぐに出ました。導入の翌年に、台風のために主要高速道路が通行できなくなった時のことです。トラックの位置情報から、どれくらい到着が遅延するかが予測できたので、影響する店舗では納品の受け入れや、お客様への対応を円滑に行うことができました。また、「PASCO LocationService(PLS)」が持つ「通行実績」情報により、通行が可能な道路が一目で分かりました。配送センター側がこの機能を活用して、車両を誘導することができました。

車両の「走行履歴」を5分間隔で分析すると、ドライバーが迂回ルートを探していることが分かりました。普段は配送を依頼していない運送会社のドライバーが、配送ルートを迷った時に、配送センターが店舗までのルートをアドバイスしたこともあります。車両が待機してはいけない場所での駐車を防止したり、スクールゾーンの通過をチェックしたり、トラブルを防止する効果もありました。

■ 生鮮食品を中心とした3温度帯での配送業務の効率化を実現

活用事例 株式会社ローソン様(店舗配送)

配車計画・運行管理・ナビゲーション

株式会社ローソン様が運営するネットスーパーのローソンフレッシュでは、約1万アイテムの生鮮食品や日用品などを販売しており、2016年度は総配送件数が43万件になりました。事業開始時は、大手物流会社に配送業務を委託していましたが、その後3拠点から自社配送を始めています。

また、数年前から、生鮮食品を扱う通販会社の荷物を、庫内作業を含め共同配送しています。当時使っていた輸配送管理システムでは、ドライバーが紙の帳票を持って対応していたので、見落としや入力ミス、誤配が多く、大変時間がかかっていました。また、当時は動態管理を行っておらず、生産性や効率を測定する手段もありませんでした。

株式会社ローソン様

新たなシステムの導入にあたり、数社でのコンペを行い、パスコに決めたのは柔軟性と機能性、費用対効果や今後の拡張性も含めた総合的な判断です。

業務用にカスタマイズされた「LogiSTAR配車管理簿」導入で、これまで1拠点につき2時間かかっていた自動配車は、15分に短縮されました。さらに3時間以上かかっていた手動配車が1時間に。合計5~6時間かかっていた配車時間が、1時間弱と大幅に減少したことになります。
拠点ごとに3~4名で行っていた配車業務が、1人の配車マンで3拠点分の配車を2~3時間で完了できるようになり、大幅なコスト削減につながっています。

また「PASCO LocationService」の導入で、バーコードリーダー付きAndroid端末をドライバー全員に携帯してもらい、業務の効率化と正確性の向上を図りました。リアルタイムに配送状況を把握できるよう、ステータス管理機能を実装し、ドライバーの位置情報だけでなく、配送完了・置き配・不在などのステータスを随時把握できるようになりました。動態管理が徹底できるので、お客様からの問い合わせや苦情への迅速な対応、誤配防止にもつながっています。

また、ドライバーの負担が軽減できたのも大きな進歩です。3つの温度帯の商品があるため、ドライバーが配送先ごとにリストを見ながら、1軒ごとに荷物の仕分けをする必要があります。荷物に貼付されたバーコードを端末で読み取れば割り当てられた番号が表示されるので、それ見て荷物をまとめるだけ。時間と手間も減り、間違えることはありません。

配送の状況や進捗は、拠点管理者、共同配送している他社のサービスセンターとも随時共有し、把握しています。問い合わせに対する回答までの待ち時間を短縮でき、お客様対応もスムーズになりました。これまでは拠点ごとに管理者が必要でしたが、現在は1つのマザー拠点を設け、1名の管理者がすべて対応しています。

■ 配送データのデジタル化で配車業務を効率化し、配送件数倍増を実現

活用事例 双葉運輸株式会社様(貨物輸送)

配車計画・運行管理・ナビゲーション

双葉運輸様の米子物流センターでは、主に10t車での長距離輸送と、鳥取県および島根県の一部に向けた近隣地域への共同配送を行っています。

なかでも共同配送では、配車業務に労力と時間がかかるという問題を抱えていました。パスコの配車管理システム導入により、配送件数の大幅増を実現した背景には、配車業務の効率化への強い思いがありました。

双葉運輸株式会社様

■ 地図と数値を駆使した核心を突く分析によりお客様の意思決定に貢献

活用事例 日本通運株式会社様(物流事業全般)

配車計画・運行管理・ナビゲーション

荷主となるお客様への提案力強化を目的として、パスコのLogiSTARシリーズを導入した日本通運様。拠点の最適化や配車の効率化など、荷主のさまざまな課題解決に向けたデータ分析とシミュレーションで、自社の営業を支援する活動を行っています。ソフト導入の背景には、物流業界の未来を見据えた独自の戦略がありました。

アスクル株式会社様

■ ピッキングのルートと順序を最適化し、庫内作業の生産性向上を実現

活用事例 三井物産グローバルロジスティクス株式会社様(倉庫・物流)

拠点分析・倉庫内シミュレーション

20万SKUという極めて膨大な商品を扱うアパレル大手を顧客とする三井物産グローバルロジスティクス様では、ネット通販のスタートから「少量多品種」、「労働力不足」など数々の課題に取り組んでこられました。

独自の倉庫管理システムの構築、さらにパスコの倉庫レイアウトシミュレーションシステム「LogisPICK’s!」の導入により、現在では1日8,000点ほどのピッキング点数に対し、15~16名ほどの人員で対応されているといいます。その成功の裏には多大な苦労がありました。

三井物産グローバルロジスティクス株式会社様

■空間情報技術を駆使して物流新時代を生み出すパスコの取り組み

パスコは、人工衛星、航空機、特殊車両、船舶などを使った測量で蓄積した、正確な空間情報をソリューション化してお客様に提供しています。

パスコの特長

60年を越える測量会社としての技術力で提供するソリューション力 60年を越える測量会社としての技術力で提供するソリューション力
(1953年10月創立)

セコムグループの一員としての信頼性と総合力 セコムグループの一員としての
信頼性と総合力

独自のアルゴリズムで実績のあるルート選定ロジック 独自のアルゴリズムで実績のある
ルート選定ロジック

お客様と共に課題解決に取り組む提案力とコンサルティング能力 お客様と共に課題解決に取り組む
提案力とコンサルティング能力

精度が高く正確な物流ソリューションの「LogiSTAR(ロジスター)」シリーズには、このようなパスコの専門性が活かされています。

自動車に欠かせないカーナビには、パスコのルート選定技術が活躍しています。パスコが地理情報システム(GIS)の提供を開始したのは1974年で、地図情報だけではなく、道路情報、VICS情報に基づく渋滞情報などの様々な空間情報を利活用する中で、カーナビのルート選定技術を物流業務の輸配送計画の策定に利用することに取り組みました。

空間情報とルート選定のアルゴリズムに基づく、物流業務の輸配送計画は、地図・空間情報のエキスパートのパスコならではの、他社の追随を許さない物流ソリューションで、LogiSTAR配車管理簿は、配送商品の特性に応じた、きめ細かい配送計画の立案に貢献しますが、計画系と実行系の動態管理システム「PASCO LocationService(PLS)」が連携することにより、さらに精度の高いTMSを実現することが可能です。