2011年1月 オーストラリア水害に関する被災地撮影

オーストラリア北東部では2010年12月下旬からモンスーンによる豪雨が続いたため大規模な洪水が発生しました。クイーンズランド州では非常に広い範囲で洪水被害に見舞われ、一部の報道によると被害地域はフランスとドイツとを合わせたほどの面積に及んでいるとされています。同州中部のロックハンプトン市では市内を流れるフィッツロイ川(Fitzroy River)の堤防決壊などにより広大な地域で氾濫による被害を被っています。

TerraSAR-X(合成開口レーダ)による撮影

撮影実施

撮影時刻 2008年05月14日 08:20 (UTC)
2011年01月07日 08:20 (UTC)
入射角 27.50°(Ascending)
撮影モード ScanSAR
プロダクト EEC
偏波 HH
位置図イメージ

2008年05月14日と2011年01月07日に撮影したTerraSAR-X画像を重ね合わせたものです。

TerraSAR-Xの画像の特性を生かし、地表面の凹凸が変化した箇所を抽出しています。
赤色で表示されている部分が、冠水等で変化した箇所と考えられます。
ロックハンプトン市より下流フィッツロイ川に沿って白く見える帯状の部分は微高地で土地利用が異なり冠水から免れた箇所と思われます。この画像からでもフィッツロイ川西側〜南側は地盤が低く排水不良の地帯で、曲がりくねった河道が多く見られもともと地盤の勾配が大変緩いことが分かります。今回の水害ではこのような地域が広く水没していると推測されます。

SAR画像判読結果

推定された浸水範囲

下図の水色で表現されている範囲が今回の洪水にともなう浸水範囲と推定されます。災害前(2008年5月14日撮影)と災害後(2011年1月7日撮影)の画像を比較して、今回の洪水によって広がった浸水範囲を抽出しました。

SAR画像判読結果
SAR画像判読結果

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情報掲載履歴

第1回掲載日 2011年1月14日(金)
第2回掲載日 2011年1月17日(月)

災害発生に伴い被災状況の把握および関係各団体への情報提供の観点から、直ちに株式会社パスコは天候の影響を受けないSAR衛星画像による被害箇所の推定を実施しました。


被災された皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。
弊社では災害状況の的確な把握と被災地の復旧に、空間情報の処理および解析技術と防災コンサルティング技術がお役に立てるよう、より一層努力してまいります。


<TerraSAR-X : InfoterraGmbH, Distribution [PASCO]>
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