河川DX

地形から河床・設備までを3次元計測、河川管理
データを統合管理

現在の河川管理は、そのほとんどが2次元で行われていますが、この方法では、決められた間隔の代表断面でしか、現況を把握することが出来ず、局所的な沈下や、面的な河床の変化に気づくことは困難です。このため、国が管理する河川において、河床を含めた河川全域を3次元で管理する取り組みが始まっています。

はかる

パスコは、航空機搭載型のグリーンレーザー計測技術を民間企業として日本初導入して以来、積極的な活用と普及活動を行ってきました。近年では、ドローン搭載型のグリーンレーザー計測システムのニーズが急激に上昇しており、お客様からの期待も高まっています。

このようなニーズに対して、航空機とドローン搭載型の撮影高度や範囲の違いなどの特性を生かし、効率的で最適な3次元計測をご提供しています。

また、堤防を走行しながら、周辺の3次元計測を行う特殊な車両搭載型のレーザー計測システムも保有。河床や関連施設も含めた、河川全体の3次元データ化を実現します。

つかう

大容量の3次元データを、誰でも簡単かつ手軽に扱える3次元データプラットフォームを提供しています。

2020年には、3次元ビジュアライゼーションソフトウェア大手のスカイライン社と戦略的パートナーシップ提携に向けた覚書を締結。同社が開発し、世界中で活用されているソフトウェアを、データマネジメント(統合)に活用しています。

パスコは、さまざま手法で収集した3次元データや、すでに整備済みの3次元データに加え、衛星画像や航空写真、2次元の既存図面までを1つのプラットフォーム上に統合し、データの可視化を実現しています。

はかる

河川分野の3次元活用に向けたパスコの「はかる」技術

ドローン搭載型グリーンレーザースキャナ

陸上部と水中部の3次元座標を同時かつ面的に計測できます。

航空機に比べ飛行高度が低いため、局所的に高密度な3次元データが必要な場合の計測に最適。河床地形も詳細に再現します。

MMS

車両に搭載したレーザー計測システムを使って、高所から地面に向けてレーザーを照射することで、堤防全体の詳細な3次元形状を計測することができます。

航空レーザー計測

航空機からレーザーを照射し、陸上と水底の地形を同時かつシームレスに計測します。

ドローンよりも高高度からレーザーを照射するため、広域の3次元計測に適しています。

ナローマルチビーム探査

船舶からナローマルチビームソナーをえい航し、地底の地形を取得。湖や海洋などの水底計測に有効です。グリーンレーザーで取得できない、水深の深い箇所でも計測が可能です。

海底に沈んでいる消波ブロック
海底に沈んでいる消波ブロック
洋上からは把握できない崩壊状況も確認可能
洋上からは把握できない崩壊状況も確認可能
つかう

河川分野の3次元活用に向けたパスコの
「つかう」ノウハウ

3次元河川管内図に
データを統合

レーザー計測に代表される最先端の計測技術は、あらゆる対象物を高精度に3次元計測することを可能にします。河川とその周辺を3次元計測し、河川管内図にデータを統合することで、河川周辺の広範な3次元地形から、河川堤防や構造物(樋門・樋管など)、河床まで、シームレスな3次元河川管内図として活用することができます。これまで点と線でしか捉えることができなかった河川の様子を空間的に捉えることで、河川の維持管理の精度向上、効率化を実現します。

※3次元河川管内図は、スカイライン社のソフトウェアを活用しています、詳細はこちら

3次元空間情報プラットフォーム
事例

河川分野の
3次元活用例
―日常点検から河川の健全性評価、災害対策・修繕計画まで―

任意横断図作成

任意横断図作成

従来の縦横断図で200mピッチに計測される横断図に代わり、面的に整備した3次元データを使うことで任意の箇所を指定し、断面形状を把握することができます。

距離計測

距離計測

地形・河床・堤防・付帯設備などを3次元データとして統合しているので、現地に行くことなく、距離をコンピューター上で計測することができます。

体積計測

体積計測

河川とその周辺地形から河床までも3次元データ化していることから、任意箇所の体積計測も可能です。これにより、流量計算や土砂量の算定などに活用することができます。

二時期の比較

二時期の比較

河川周辺の3次元データを時系列で蓄積することで、二時期の変化量を把握することができます。これにより、台風前後の河床や堤防などの変状を把握することで迅速な対策を可能にします。

堤防・河床高の健全性評価

堤防・河床高の健全性評価

航空写真や衛星画像などのカラー画像と、3次元データを統合しているため、高さごとの色分け表示が可能です。データと視覚によって、河床・堤防高の健全性を確認することができます。

浸水シミュレーション

任意横断図作成

浸水想定結果を3次元で表現することで、よりリアリティのある災害イメージを共有するとともに、避難計画などの対策立案に活用できます。

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