サイドスキャンソナーで海底面探査

パスコは最新のデジタル・サイドスキャンソナーを用いて、鮮明な海底面の音響的デジタル画像を提供。底質分布調査や流出物調査など、海底面探査技術の利活用をご提案しています。

サイドスキャンソナーとは

サイドスキャンソナーとは、フィッシュと呼ばれる装置から海底面に向かって扇状に広がる音波を発信し、海底で散乱して戻ってきた音波を受信して、海底面を画像として捉える装置です。海底面から戻ってくる音波の強さは、底質や物体を反映させるので、この音波の強弱を濃淡表示することにより、海底面を写真で撮ったような画像として取得できます。
取得された海底面画像は、一般に白い記録が岩や構造物のような硬いもの、濃い記録が砂や泥のような軟らかいものとなるため、対象水域での底質分類が可能となります。
また、サイドスキャンソナーの記録は、海底にある物の形状が捉えられるため、沈船などの流出物を見つけることにも活用されています。

サイドスキャンソナーSYSTEM3000

パスコが保有するサイドスキャンソナーSYSTEM3000(米国L-3_KLEIN社)は、従来型では不鮮明であった海底面記録を、より鮮明な映像データで片舷100~150mと広レンジで取得できるように開発された機種です。このため、効率的に海底面の状況や落下物などを把握できるほか、海底の底質の違い、藻場の広がりや、その繁茂情況なども捉えることができます。また、データ収録装置により、測定しながら同時に複数のパソコンにデータを表示可能です。さらに収録データは、海底面モザイク画像のGeoTIFFとして出力されるため、GISデータとしてすぐに活用できます。

サイドスキャンソナーSYSTEM3000

水中に没したガレキや沈船も正確に把握

サイドスキャンソナーSYSTEM3000の「高精度かつ分解能」という特徴を活かして、水中に没したガレキや沈船など、障害物の捕捉にも役立ちます。また、海底面の形状を鮮明に捉えられることから、写った対象物の把握が行いやすく、位置座標と合わせて撤去工事などの基礎資料として活用できます。

水中に没したガレキや沈船も正確に把握

ナローマルチビーム測深システムとの併用

パスコが保有するナローマルチビーム測深機で取得した詳細な海底地形データとサイドスキャンソナーで得られた底質分布データを合成させることで、地形と底質の状況が一目で把握できる3次元底質分布図の作成が可能となります。

また、海底に沈む障害物のボリューム算出などにも活用できるため、調査の目的に合わせて、ナローマルチビーム測深機との併用も有効となります。

詳しくは、深浅測量(ナローマルチビーム探査) をご覧ください。

ナローマルチビーム測深システムとの併用

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