【掲載記事】ITS年次レポート 2015年版

ADAS(先進運転支援システム)向け高精度道路DBの開発
道路空間データ基盤が「先読み情報」を提供

(ITS年次レポート 2015年版「特定非営利活動法人ITS Japan2015年6月発行」)
※ 本記事は、特定非営利活動法人ITS Japanの承認のもと転載しています。

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当社は国土や企業経営の基盤となる空間情報を人工衛星・航空機・専用車両などで正確・精密に計測するとともに収集したデータを解析・加工し空間情報サービスへと展開をしている。
道路空間上のデータ計測においては、道路を走行しながら3次元レーザ点群と連続映像を高精度・高密度に取得できるMMS(モービル・マッピング・システム)を使用し、高精度な数値図化データを作成している。
この仕組みは自動車の先進運転や自動走行を支援するために必要な高精度な道路地図の整備にも適用可能で、当社では車載のカメラやレーダーを補完するための高精度で小容量な道路DBの開発に取り組んでいる。

MMSと取得データ

MMS は前方および後方に向けた上下2段のレーザスキャナ(2~4台)と、デジタルカメラ(2~ 6台)を用いて、「3D点群データ」と「デジタル画像」を取得する。これと連携しGNSS 受信機(3 台)・IMU・オドメトリの複合解析による高精度な測位/ 位置・姿勢を正確に計算、FKP(面補正パラメータ)方式によるGNSS補正をかけることで、道路面と道路周辺の3次元空間を相対精度で1cm、絶対精度は衛星可視区間で、平面位置精度:10cm、高さ精度:15cmの高精度でのデータ取得が可能なシステムである。

MMS機器構成
MMSで取得した色付き点群データの表示例

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