

平成20年6月14日8時43分頃、岩手県内陸部を震源とする地震があり、気象庁は「平成20年 岩手・宮城内陸地震」と命名した。
震源地は岩手県内陸南部(北緯39度01.7分・東経140度52.8分)、震源の深さ約8km、地震の規模はマグニチュード7.2(推定)。
この地震により、岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強、宮城県大崎市で震度6弱を記録すると共に、東北地方から関東地方の広い範囲で強い揺れを観測した。
TerraSAR-X(合成開口レーダ)による被災地の状況把握
パスコでは高分解能合成開口レーダ「TerraSAR-X」により、2008年6月16日午後5時40分頃に被災地の撮影を行いました。
SAR衛星では、昼夜、天候を問わず地上の撮影が可能なため、広域災害の情報をいち早く取得し、配信することができます。
今回の撮影範囲は被災地の中心となる栗駒山の南東斜面約100km2を対象とし、荒砥沢ダム湖周辺の大規模地すべりや土石流被害を受けた駒の湯温泉を鮮明に捉えています。土石流の原因となった東栗駒山の山腹崩壊や土石流の流下経路も確実に捕捉しており、TerraSAR-Xの土砂災害の被害把握に対する有効性が検証されました。
撮影実施
撮影日時 | : | 2008年6月16日 午後17時37分 |
撮影モード | : | SpotLightモード |
入射角 | : | 49.3度 |
撮影軌道 | : | アセンディング(上昇軌道) |
偏波 | : | 単偏波(HH) |
情報掲載履歴
速報掲載 | : | 2008年6月14日(土) |
第2報掲載 | : | 2008年6月15日(日) |
第3報掲載 | : | 2008年6月17日(火) |
災害発生に伴い被災状況の把握および関係各団体への情報提供の観点から、震災当日直ちに株式会社パスコと国際航業株式会社は共同で航空写真撮影を実施いたしました。また、天候の影響を受けないSAR衛星の撮影は株式会社パスコにて実施しています。
被災された皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。
弊社では災害状況の的確な把握と被災地の復旧に、空間情報の処理および解析技術と防災コンサルティング技術がお役に立てるよう、より一層努力してまいります。
< TerraSAR-X : InfoterraGmbH, Distribution [PASCO] >
< 航空写真撮影 : 株式会社パスコ・国際航業株式会社 >
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