2015年8月 桜島火山活動モニタリング

桜島では2015年8月15日7時頃から島内を震源とする地震が頻発し、噴火の危険性が非常に高くなりました。気象庁は同日10時15分に噴火警報を発表し、噴火警戒レベル3(入山規制)から噴火警戒レベル4(避難準備)に引き上げています。
2015年8月19日には昭和火口にて小規模な噴火が発生し、8月20日18時現在、噴火警戒レベル4の噴火警報が継続しています。

なお、過去の爆発的噴火の際にも、当社はTerraSAR-Xによる撮影を実施し、HPへ公開しています。
2008年2月 鹿児島県桜島(昭和火口)噴火モニタリング
2012年3月 鹿児島県桜島(昭和火口)噴火モニタリング
2013年8月 鹿児島県桜島(昭和火口)噴火モニタリング
2013年9月 鹿児島県桜島(昭和火口)噴火モニタリング

2015年3月撮影画像との比較(合成開口レーダー(SAR)衛星「TerraSAR-X」)

2015年3月撮影画像との比較(合成開口レーダー(SAR)衛星「TerraSAR-X」)

2015年8月20日に桜島を撮影したTerraSAR-X画像と2015年3月8日に撮影していた画像を用いて、カラー合成処理を行いました。(2015年8月20日の画像に青緑、2015年3月8日の画像に赤を割り当てています)

青緑色は後方散乱強度が強くなったエリア。赤色は後方散乱強度が弱くなったエリアを示しています。

<図の説明>
・昭和火口をみると火口縁が若干拡大(①)し、成因は不明ですが火口底が上昇している様子が確認できます(②)。
・火口の東側から南側にかけての斜面では火山噴出物の堆積によると思われる後方散乱強度の変化が確認できます(③)。
・南岳山頂火口をみると火口縁については局所的な拡大は確認できるものの、全体的には大きく変化していません。また成因は不明ですが火口底の後方散乱強度の変化が確認できます(④)。

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今回の撮影画像と過去撮影された衛星画像との比較(合成開口レーダー(SAR)衛星「TerraSAR-X」)

パスコは8月20日に高分解能SAR衛星TerraSAR-Xによる桜島の撮影を実施いたしました。

撮影諸元

(今回の撮影) (比較データ)
撮影日時 2015年8月20日6:11 (JST) 撮影日時 2015年3月8日6:11 (JST)
撮影軌道 Descending(南行軌道) 撮影軌道 Descending(南行軌道)
撮影モード 高分解能SpotLight 撮影モード 高分解能SpotLight
偏波 HH 偏波 HH
入射角 52.9度 入射角 52.9度
プロダクト GEC プロダクト GEC

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スワイプ画像

画面の上でカーソルを左右に動かすと、それぞれの時期の衛星画像を覧いただけます。

2015年8月20日撮影の衛星画像解析before 2015年8月20日撮影の衛星画像解析after

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情報掲載履歴

第一回掲載日 2015年8月20日(木)
第二回掲載日 2015年8月21日(金)

<© PASCO/Includes material © JAXA>
<TerraSAR-X : © 2015 DLR, Distribution Airbus DS / Infoterra GmbH, Sub-Distribution [PASCO]>
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【 お問合せ先 】

株式会社パスコ 広報部
e-mail:biz-info@pasco.co.jp
TEL:03-6412-2800

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