事業DX・分析

地下工事の
地盤変動モニタリング

地表の変動を面で捉える
「衛星による変動モニタリング
(地下工事及び埋立地の変動監視)」

合成開口レーダー(SAR)衛星の観測・解析技術により、地表面の微細な変位を広範囲かつ面的に把握します。

地下工事の<br />地盤変動モニタリング

サービス概要

「エリア」と「傾向」の把握

SAR衛星で観測したデータを基に、地盤の変動が生じた「エリア」と「傾向」をメッシュや等高線表示で可視化するモニタリングサービスを提供しています。

面的なモニタリング

工事現場を平面的にモニタリングすることが可能です。衛星は広範囲に及ぶ地盤変動を定期的に「面」で捉えるため、従来の地上に測量機器を設置して「点」で沈下量を計測する手法を補うことが可能です。

特徴

衛星による変動モニタリング(地下工事及び埋立地の変動監視)」は、現地測量を補うための地盤変動監視手法です。

工事影響範囲を含む周辺地域を宇宙から広くモニタリング

衛星は宇宙から地表を捉えるため、従来の現地計測(沈下測量)で人の立ち入りが困難な住宅地等の私有地や商業地域等に対しても計測を行うことが可能です。

精細なXバンドレーター衛星により高精度に自社計測

衛星の定期性と天候に左右されにくいSAR技術の特性を利用し、最短11日周期で対象地域のデータを取得し、計測結果をミリ単位で報告します。(垂直精度5-10mm)特殊な衛星データをわかり易くまとめPDFやエクセル形式により毎月複数回提供します。

地面の変動を“面”で把握する

従来の計測は計測地点における「点」の変位を計測していますが、SAR衛星による計測ではメッシュや等高線などで面的に変位量を可視化できるため、現地計測を補えます。

合成開口レーダー(SAR)衛星とは

合成開口レーダー(SAR)衛星は、太陽光を光源として撮影するという通常の撮影原理とは異なり、自ら電波を照射し、その反射情報から地表面を観測します。このため、天候の影響を受けにくく、悪天候時や夜間においても地表面の情報が取得できます。本モニタリングにて使用する衛星は、Xバンド合成開口レーダーを搭載したドイツのTerraSAR-X衛星で、2時期以上の観測データからmm単位の変動解析が可能です。

適用可能な工事や施設

地下工事の沈下測量

鉄道、道路、雨水管など

【施工前】工事による影響と工事以外の要因を区別するための事前調査
【施工中】工事現場および工事発注者様へ沈下量を報告/要注意箇所の発見による沈下対策
【施工後】沈下が安定したのか、沈下が継続しているかの確認

埋立地や大規模施設等の沈下測量 (不同沈下対策)

空港、ガス等の貯蔵施設、製鉄所、発電所など

【現状把握】不同沈下対策の必要性を判断するための事前調査
【不同沈下対策】面的測量により不同沈下箇所を把握/定期観測による時系列情報で傾向を分析
【継続監視】不同沈下対策の効果を評価・改善に向け、工事の前後で調査

モニタリングの流れ

「衛星による変動モニタリング」は、工事予定箇所や周辺の環境によって解析精度に影響が生じます。そのため、契約前に観測範囲(緯経度、または図面)および観測期間をご提供いただき、パスコ技術担当が現地踏査を実施し、事前評価を行います。その結果を踏まえて、サービス提供の可否およびサービスレベルをご提示させていただきます。