測量・計測技術精密

精密測量

精密基準点測量・
精密機器アライメント・
精密変動量計測&モニタリング

パスコは、精密な経緯儀・測距儀・水準儀を保有し、様々な測地測量や計測を経験しています。太陽観測装置ヘリオグラフや山梨リニア実験線建設では測量網を形成し、高い要求精度をクリアしています。また、機器アライメントでは、高精度トータルステーションやレーザートラッカーを用いて、高精度かつ迅速に観測し精度管理を行っています。さらにトンネルの変位測定においては、2台のトータルステーションを用いた、非接触型の観測でサブミリメートルの測定を行う方式を考案し、インフラ管理に役立てられています。

精密測量

広範囲にわたる精密測量

1か所からの測定が不可能な範囲の物や場所の測定では、測定器を設置する毎に様々な誤差要因が発生します。この誤差を出来るだけ小さく均一にすることが、対象物を正確に測定する際のカギになると考えています。パスコの精密測量では、測定範囲に即し、地球の丸みを考慮した測量ネットワークを構築し、広範囲で高精度な測定を可能にします。

精密基準点測量

要求精度に適応した測量網の生成とフリーネットワーク解法による測量誤差処理を行う技術を有してます。

精密機器アライメント

数mから数kmの範囲において機器をサブミリメートル精度でアライメントを実施する技術を有しています。

精密変動量計測&モニタリング

トンネル形状や橋梁形状から法面・ダム・舗装・火山等を高精度で観測&モニタリングする技術を有しています。

パスコの精密計測

工業計測精密計測技術

高精度を要求される工業計測製品の最終チェックには、ミクロンで測定することが可能なレーザートラッカー(LT)を用いて3次元計測を行います。LTの測定範囲は、半径10m程度ですが、測量の技術を取り入れて、広範囲でもミクロンオーダーの測定が可能です。

実績
研究所用加速器精密アライメント、医療用加速器、航空・宇宙開発、アンテナ計測、各種実験装置のキャリブレーション
キーワード
超精密、工業計測、ロボットキャリブレーション

高精度TS測量(3次元位置測定技術)

角度(horizontal, vertical)と距離(Distance)を同時に測定できる機器がトータルステーション(TS)です。ターゲットを直接視準して観測を行うため、GNSSよりも安定して高精度に測定が出来ます。測定した角度と距離をつかって、位置や大きさを測るだけでなく、設計位置を現地に正確に展開することが可能です。

実績
公共基準点測量、滑走路基準点測量、鉄道保守点検業務、ダム堰堤精密測量、堆砂測量、地すべり調査、リニアモーターカーガイドウェイ
キーワード
3次元計測、測量網平均計算、変位量測定、モニタリング測定

非接触型高精度3次元測量技術

精密測量で使用するパスコの3次元計測システムは、青函トンネル開業にともない非接触で高精度に内空断面測定ができるシステムを目指し、自社で開発を進めて参りました。
計測システムは、特許(第1916300号)を取得しており、また平成元年には「土木学会技術開発賞」を受賞しています。
現在では角度(horizontal, vertical)と距離(Distance)を同時に測定できる機器(トータルステーション(TS))の精度が向上し、基準尺が必要なく測定することができるようになりました。さらにワイヤレスで2台のTSをコントロールし、システムのコンパクト化を実現しています。
観測は、2台のTSの位置関係を測定した後、2台のTSの水平角と高度角で三角形を構成し、視準軸を3次元空間上の2直線として、空間上のねじれの位置にある2直線の距離を計算して3次元座標を得る方式を採用しています。
アウトプットは、経年変化をモニタリングするために必要な変位量図や各種表に加工して、最終成果を取りまとめます。


実績
青函トンネル、鍋立山トンネル、花巻トンネル、東京地下鉄トンネル、東京湾アクアライントンネル、ダム堰堤精密測量、リニアモーターカーガイドウェイ、加速器精密計測、他多数
キーワード
非接触、3次元計測、変位量測定、モニタリング測定、ワイヤレス、高精度

変位量履歴表

変位量図

測量ターゲット

常時自動観測(モニタリング)技術

自動追尾型のトータルステーション(TS)、GNSS測量機(GNSS)および気象観測装置などで構成する、施設構造物などの常時自動観測技術です。
観測サイトで得られたデータは、サーバーに蓄えられ、蓄えられたデータはサーバーのソフトウェアによる計算処理を経て、ユーザーが使用するWebインターフェースで閲覧可能です。Webインターフェースでは過去の蓄積データから情報分析が可能で各観測点の変位、水平精度分布図および時系列に伴う誤差推移図などが表示できます。
設定した変位量の閾値によりリアルタイムの監視が可能で、緊急時のメールの自動配信機能も搭載しています。沈下、地すべりおよび施設構造物の安全管理など継続した管理が可能です。

特長

  • 複数の観測サイトを同一サーバーで管理・日々の連続観測が可能です
  • 任意のタイムスケジュールで観測し、観測結果を即時に評価できます
  • 設置後の測定機器の追加も可能です

適用例
防災、地すべり、ダム、砂防、橋梁、道路、建物など

観測サイト計測イメージ

ダム変状モニタリング
ダム変状モニタリング
地すべりモニタリング
地すべりモニタリング

Webインターフェースの表示イメージ

【変位データの評価】 変位データを用いた傾向の分析
【データ取得】 各種センサーのデータを 時系列チャート表示