事業環境保全
森林施業計画支援
三次元ビューワ
システム
施業に欠かせない路網作設シミュレーションと施業提案シミュレーションを簡単操作で実現
国・都道府県・市町村において森林資源量の把握や路網整備などの目的で実施した航空レーザー計測で得た成果や情報を3次元ビューワで視覚化し、路網の自動探索や縦横断図、土量計算がなどが簡単に行える森林施業計画支援機能を搭載しています。
視覚化+2つのシミュレーションで森林施業を支援
名称こそビューワシステムですが、メインとなるのは施業を支援する2つのシミュレーションと多彩な機能を搭載しています。パスコのシステムでは、0.5m詳細DEMから3次元データが生成されるため、高精度のシミュレーション結果を得ることができます。
支援1 路網作設シミュレーション
任意の地点を設定(クリック)することで、森林作業道の線形を自動作成します。地点の設定は始点・終点のほか、複数の経由点を指定することができるため、施業区域を意識した路網計画などが行えます。さらに、自動作成した路網線形の編集、および縦横断図の作成や、切土量・盛土量の算出が行えます。
01. 自動路網探索機能
起点・経由点・終点を指定して、各種条件を入力することで、縦断勾配や土量(安全重視、費用重視)を考慮して適切な路網線形案を自動的に作成します。
シミュレーションで設定可能な3つの指定条件
02. 縦横断図作成機能
生成した線形に対し、航空レーザーのDEMを利用し、縦断図を作成します。3次元ビューワ上で指定したピッチのポイントを選択するだけで、そのポイントの横断図が表示されます。
あわせて、DEMを利用して横断面ごとの土工量も確認できます。
03. 土量計算・3D表示機能
シミュレーションした線形の切土量・盛土量の土量計算が行えます。
計算した結果を、3次元ビューワ上に表示することで、事前に見通しの確認が行えます。
作成した線形データはShapeやDXFファイルに出力し、CADやGISで利用できます。
04. データの書き出し機能
作成した線形データをShapeやDXFファイルに変換し出力できるため、他のGISやCADシステムでの利用が可能です。
また、SmartSOKURYO POLEに取り込むことで、実際の現場にて線形や縦断勾配の見通しなどの確認が可能となり、現場状況に合わせて路網計画の微調整が可能となります。
支援2 施業提案シミュレーション
航空レーザー計測成果を用いて資源解析にて算出した材積量から、施業提案シミュレーションが行えます。
資源解析成果の単木の樹高や胸高直径に対し、造材条件、細り表などを参照することで丸太材積量を算出します。
市場単価や施業に係る労務費、補助などの金額を入れることで、小班単位や任意範囲での収支がシミュレーションできます。
路網計画に基づく支障木補償算定に利用
(路網作設×施業提案の利用例)
- 路網作設シミュレーションで線形を作成
- 路網作設影響範囲のバッファを生成
- バッファ内に存在する単木(樹頂点)ポイントを表示
- バッファ内に存在する単木ポイントの資源情報から支障木の本数・材積を算出
- 支障木の材積量から補償額の算定を実施(見積書の作成)
ベースシステムは他の業務でも活用できる汎用システムを採用
ベースシステムとして、3次元空間情報の作成・表示・分析ツール「TerraExplorer Desktop」を採用しています。
「TerraExplorer Desktop」は、広域かつ大容量な航空写真や、点群(レーザー、マルチビームなど)、3次元地形モデル、CADデータなど、さまざまな分野の空間情報の重ね合わせ表示が可能で、ノートパソコンでも快適な操作環境を提供します。
よくある質問
材積や土量など、3次元データをもとに解析でき、解析結果を3次元ビューワで確認できます。
主な必要スペックは、Windows10/11(64 bit)、4GB以上のRAM、1GB以上のビデオメモリなどですが、詳しくはお問合せください
はい。 パスコは、森林関連業務を始め、河川・砂防、都市の計測(Project PLATEAU)など、航空機、ドローンなど多彩なプラットフォームから3次元計測業務を行っています。
はい。 パスコは、森林境界明確化業務や森林資源量解析・森林評価業務のほか、樹種判読サービスや森林変化情報サービスなど、森林に関する様々な業務に対応いたします。