測量・計測技術人工衛星
衛星地上局
ネットワークサービス
地上局の建設から運用までをサポート
パスコは空間情報事業者として地球観測衛星の地上局を自社保有する世界でも数少ない企業です。パスコの衛星地上局は沖縄県に位置し、世界的にも密度の薄い極東地域にある衛星地上局です。本サービスでは、パスコがが保有する衛星地上局ならびに提携企業の衛星地上局の設備や運用体制につき、衛星事業者やロケット事業者に活用頂ける幅広いサービス(地上局設備、運用体制、コンサルテーション等)として提供いたします。

衛星地上局ネットワークサービスとは?
パスコが沖縄県に保有する衛星地上局と提携している国内外の衛星地上局を衛星ネットワークとして活用いただけるサービスです。
地球観測衛星からのテレメトリ受信、衛星へのコマンド送信と観測データの受信運用を行う地上局ネットワークサービス(レンタルサービス)を提供します。 日本国内はもとより、世界5大陸で衛星の運用や衛星サービスを展開する衛星事業者に向けて、衛星地上局の設備と運用体制を提供いたします。
これまでの衛星運用、ロケット追跡管制のノウハウから、新規に地上局を構築される事業者様へ、地上局設備の要件定義から設置場所、局運用体制の構築、無線免許取得サポートまでを包括した、コンサルティングのご提案が可能です。
パスコ地上局の実績と経験について
Airbus Defence and Space 社(フランス、Airbusグループ)が保有する地球観測衛星におけるデータ受信や、その他の衛星運用等に対して、サービスを提供しています。
- TerraSAR-Xシリーズ
- Pleiadesシリーズ
- SPOTシリーズ
現在稼働しているASNARO-1衛星については、衛星管制センターを持ち、パスコ衛星地上局ネットワークを利用した衛星管制やデータ受信の実証運用を10年以上にわたり実施しています。
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の支援として、2017年12月23日に打ち上げられたH2-A 37号機ロケットと2018年以降、イプシロン3号機から6号機(2022年)までの追跡管制をパスコの衛星地上局で行い、ロケットからのテレメトリデータを受信、種子島宇宙センターへ伝送しました。
パスコの衛星地上局は沖縄県に位置し、世界的にも密度の薄い極東地域にある衛星地上局です。 沖縄県(糸満市)にレドーム付きの7.3mアンテナを保有しており、受信周波数はSバンドとXバンド、送信周波数はSバンドに対応しております。
衛星運用、ロケットテレメトリ受信への活用
1. コマンド送信
撮像などの衛星への指示を送信します。お客様管制センターが生成したコマンド指令を、地上回線を経由して地上局から、変調・電力増幅した電波(Sバンド)を使用して衛星にコマンド信号を送ります。
2. テレメトリデータ受信
衛星の機能監視データを受信します。衛星から送信される電波(Sバンド)を地上局で受信し、復調したテレメトリデータを、地上回線を経由してお客様管制センターに伝送します。
3. 観測データ受信
衛星で地上を撮影したリモートセンシングデータを受信します。衛星から送信される観測データ(Xバンド)を受信し、復調し地上回線を経由してお客様データセンターに伝送します。
4. ロケットテレメトリ受信
ロケットから送信されるテレメトリデータ(Sバンド)を受信し、復調し地上回線を経由してお客様管制センターに伝送します。