農地利用状況調査(農地パトロール)支援

パスコは、農地利用状況調査(農地パトロール)業務を人工衛星画像とリモートセンシング技術で支援しています。「農地利用状況調査支援サービス」は、農地の作付前後など最適な時期を任意に設定し変化箇所を抽出、農地利用の状況把握を効率的に行うための調査用図面作成サービスです。

農地利用状況調査(農地パトロール)の効率化

平成21年(2009年)の農地法改正により義務化された農地利用状況調査(農地パトロール)は、遊休農地の解消・活用や無断転用防止など、重要な農政業務の一つです。地域全域の農地の現状を調査するため、その調査には多くの人手と時間が必要になり、効率的な調査方法が求められています。
パスコは「衛星画像と農地地番図の重ね合わせ」や、2時期の衛星画像から解析した「農地利用マップ」など、各種の現地調査用図面を作成する「農地利用状況調査支援サービス」で、効率的な現状調査を支援しています。

「農地利用状況調査支援サービス」の特長

人工衛星画像で調査年度の農地利用の状況を把握

年間を通して日本全国を複数回撮影した人工衛星画像を保存(アーカイブ化)しています。パスコは、圃場の状況を把握するために調査実施年度の画像を含め、直近の衛星画像の中から主として4月~8月の間に撮影した成果を活用し、農地利用状況調査に資する資料を作成いたします。(別時期の撮影成果での対応も可能)

2 時期の人工衛星画像を使用することで農地の利用状況を把握

2 時期の人工衛星画像を用いて、作付前と作付後の状況を比較・解析して、農地利用マップを自動で作成します。

利便性と即応性を考慮した納品形態

携帯性や保存性(ファイリングや報告書添付)などの利便性を考慮し、A3もしくはA4規格で 出力可能なPDF ファイルをご提供いたします。併せて、全域を任意の縮尺でレイアウトした管内図を A1 もしくはA0 規格で出力可能な PDF ファイルによりご提供いたします。なお、ご指定の1種類1時期の図面と管内図については、出力した紙の図面としてもご提供いたします。

「農地利用状況調査支援サービス」をご紹介したお客様の声

A市様

まさしくこのサービスが欲しかった。現状、農地利用状況調査(農地パトロール)用に固定資産税の担当部署から現況図(白図)を借りているが、常に最新の調査(作成)年度の図面が借用できる訳ではないので、利用をやめてしまった。新しい背景図で現況まで付いてくるのは、大変うれしい。

B町様

人数が少なく調査には2か月以上かかる。このサービスを使えれば大変助かる。

「農地利用状況調査支援サービス」の解析例

農地利用マップ(未利用地候補の把握)

作付時期を考慮した任意の 2 時期の人工衛星画像を用いて作付前後の状況を比較、未利用地の候補を示唆した農地利用マップを作成します。

図は、2時期の画像から判読した利用状況です。

青色:水稲、赤色:要確認、黄色:その他作物
青色:水稲、赤色:要確認、黄色:その他作物

近赤外画像(植生の把握)

植物の緑葉は青領域と赤領域の波長を吸収し、近赤外域の波長を強く反射する光の特性があります。この特性を生かして植生の有無を示唆した図面を提供いたします。

図は、4月と7月に撮影した人工衛星画像の中で植生の有無を示したものです(画像中の赤い色の部分が植生)

4月撮影時の植生
4月撮影時の植生
7月撮影時の植生
7月撮影時の植生

葉色マップ(植物の活性を把握)

近赤外域と赤色域の反射率を解析し、植物の活性を示唆した葉色マップを作成します。

図は、4月と7月に撮影した人工衛星画像の中で植物の活性を示したものです(画像中の赤色から緑色の変化で活性度合いを表示)

4月撮影時の植物活性
4月撮影時の植物活性
7月撮影時の植物活性
7月撮影時の植物活性

その他の納品図面

フルカラー衛星画像+農地地番図の重ね合わせ図

衛星画像上に農地地番図(お客様からの借用物)を重ね合わせて出力。農地状況調査用の基礎資料としてご利用いただけます。

フルカラー衛星画像+農地地番図の重ね合わせ図

管内図

管内図として農地地番図(お客様からの借用物)を出力いたします。
農地状況調査用の基礎資料としてご利用いただけます。

管内図

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